第七十六話 大天使その一
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第七十六話 大天使
中里は次に戦うことになる神霊達のことを確認してだった、大きく嘆息してからそのうえで言った。
「ミカエルさん達とやな」
「戦うことになるね」
綾乃が応えた。
「次は」
「そやな」
「これまでも天使さん達と戦って来たけど」
「もう天使の中で有名な」
「天使の中の天使と言ってええ」
「その方々とな」
まさにというのだ。
「戦うことになるな」
「そやね」
「そのことを思うとな」
中里は綾乃に顔を向けつつ話した、オーソドックスな煉瓦のダンジョンの中で。
「遂に来たってな」
「思うんやね」
「そや、しかしな」
「しかし?」
「僕はキリスト教徒やないし」
そうであってというのだ。
「ゲームで敵として接したこともあるし」
「女神何とかのゲーム?」
「そのシリーズ好きで」
それでというのだ。
「やっつけて仲間にもしてきたから」
「特に抵抗なくなん」
「戦えるわ、むしろ仏教徒で日本人やから」
だからだというのだ。
「仏さん神通の神々と戦う方が」
「複雑な気持ちになったんやね」
「ゲームの時もな」
「そやねんね」
「むしろな」
「それ言うとうちもやね、天使さんが絶対の正義で」
それでというのだ。
「人が戦うことなんて有り得へんっていうのが」
「キリスト教にはあるな」
「やっぱりね」
「そやな、しかし」
それがというのだ。
「天使も時と場合によっては」
「人と戦うこともあるね」
「そのゲームのシリーズもやし」
「この世界でもやね」
「そうした時があるわ」
「そやね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ミカエルさん達と戦っても」
「その時が来た」
「そう思うだけで」
それでというのだ。
「拒否する感情はな」
「ないね」
「ああ、それにこの塔はな」
「試練の塔や」
芥川が言ってきた。
「そやろ」
「ああ、どの神霊さんもや」
「この塔に出て来はってな」
「僕等と戦ってな」
「それを試練としてるな」
そうしたというのだ。
「まさにや」
「試練の塔やな」
「そやからな」
そうした場所だからだというのだ。
「天使の中でも有名な」
「そうした方々とも戦うな」
「それでそれがな」
「当然のことやな」
「それを言ったらな」
「ああ、他の神界の神霊さん達もな」
中里もそれではと応えた。
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