魔法少女育成計画thread people
【奇跡】最速で、最短で、まっすぐに、一直線にッ!【光】
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『速く』!
光が瞬き、辺りが昼間のように光で照らされた。体が熱く、まるで燃えているようにズキズキと血管が脈打った。
一つ
二つ
三つ
水場が消えうせ、川の地肌が露出する。そして、光は川の向こうの地を踏んだ。
あと少しだ。
前へと進む。草原を進んで、アスファルトが地面に打たれた住宅街へと足を踏み入れた。
二人の魔法少女が驚愕の顔でノルカを見る。
もうすぐだ。
腕を伸ばして前へ向ける。そして、最後は。ノルカの右腕が警察服の魔法少女の腕をつかんだ。
――…へへっ……一着は、私……だ
同時に、視界が急激に赤くなった。
目が痛い。目が開けられない。何がどうなっているのか。
そんな考えも、ノルカの体を支えるには足りなかった。
足を踏み外し、前方へ転げそうになる。地面へとぶつかると思い、来る痛みに耐えるべく目を閉じるが、いくら待てども痛みは来なかった。
「……よく頑張った。あとはこっちに任せてくれ」
少女の腕に抱かれて聞こえたその声は、先ほど光を呼びつけた声と同じで、柔らかかった。
光は、徐々に薄れゆく意識の中、目的にたどり着いた達成感に満たされながら、沈む意識の波に身を委ねた。
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