魔法少女育成計画thread people
【作戦】いきなり遭遇してすみません!【いのちだいじに】
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忍者の顔は、険しさを残したままだ。自身の敵意――いや、殺気によって光が硬直しているのをコイツは気づいていないのか。
思わず毒づきたくなるが、そんな空元気でも恐怖を塗り替えるには弱い。怖いものは怖いのだ。
――だれか、■■けて――
「リップル!」
また、声が聞こえた。忍者越しに見えるビルの屋上。そこにソレが立っていた。
ソレは走り、助走をつけるようにジャンプをして、そしてそのまま、光と忍者が対峙していビルの屋上へと降り立った。
プラチナブロンドの髪色。
まだ蕾の、花を咲かせていないそれで飾られたカチューシャ。
白を基調とした生徒会長を思わせるような学生服。
くそが
確かに光は■けを呼んだ
この状況を打開できることができる救いの一手を求めた
だからって
人選ミスにもほどがある
――あ■たはお呼びじゃない
主■公■はお呼びじゃない――
――■法■女■りなんて――
読心魔法の使い手なんてお呼びじゃねぇんだよ!!
体が動いた。怖さからではない。使命感とかでもない。ただ、ここで終わりたくないから動いたのだ。
――考えるな。
反射で体を動かして、その反動で前面へ走り出す。
――走れ。
目の前には、落下防止の柵が仕切られている。だが、魔法少女にとってはただの鉄の塊だ。
――飛べ。
前面への力を弱めず、そのまま柵ごと飛び越えるように飛び上がった。
――決して魔法を使わせるな。
後ろで魔法少女たちが動いた。狙いはもちろん、光だろう。リップルの魔法の効果範囲内からは逃れられないが、それはいい。問題は、スノーホワイトの魔法だ。
絶対に知られてはいけない。
この世界は、魔法少女たちの世界だ。けれど、一般にはその正体を露呈してはいけない。それに加え、魔法少女は本来、魔法少女を生み出した異世界『魔法の国』から派遣された正式な試験官による、正式な試験を経てから、正式な魔法少女になれるのだ。
つまりは、私たちは『魔法の国』の法から逃れ、非正式な方法で魔法少女となったモグリ
――いうなれば
無法者の犯罪者なのだ。
「ほんっっっとうに――最っ悪!!」
ビルから落ちる。地面が近づく。人もいない、路地裏へと
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