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夢幻水滸伝
第三百五十九話 開戦の宣言その十一

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 二人は空を舞いつつ激しい一騎打ちに入った、ホイットマンはホワイトバファローに乗っているがその神具に言った。
「ええか、ここは動くことにや」
「専念することですね」
「そや」 
 こう言うのだった。
「それ以外に気を向けるとな」
「動きに影響が出てですね」
「その分遅れてな」
「こちらが攻められますね」
「そうなるさかいな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「動くことにですね」
「専念してもらうで」
「わかりました」
 ホワイトバファローも頷いた、そうしてだった。
 彼は攻撃せずホイットマンを乗せて動くことに専念した、そしてホイットマンも乗ったままでだった。
 ゲイボルグを使う、そのうえでフォークナーと戦った」
 二人の一騎打ちは互角だった、そして航空戦もだった。
 トウェインは戦局を見てだ、真剣な目で言った。
「互角やな」
「そうですね」
 彼を乗せているサンダーバードが応えた。
「この状況は」
「完全にな」
「元々数も装備もです」
「互角でな」
「指揮をされるトウェイン様とメルヴィル様もです」
「互角やな」
「全てがそうですので」
 互角だからだというのだ。
「後はミスやアクシデントがです」
「問題やな」
「そうですが」
「今はどっちもないからな」
「ですから」
 それでというのだ。
「今はです」
「完全に互角やな」
「はい」 
 まさにというのだ。
「そうした状況です」
「そやな」
「この状況が日没まで続きますと」
 そうなると、というのだ。
「夜間戦闘機ではないので」
「下がるしかないわ」
「そうですね」
「それはわかってる」
 トウェインもこう答えた。
「タイムリミットはその時までや」
「今日は」
「何でもタイムリミットはあってな」
「今日の航空戦は日没までです」
「もっと言えば日没までにや」
「それぞれの空港に戻らねばなりません」
「そや、あと少しやな」
「そのあと少しまでに決着をつけて」
 航空戦のそれをというのだ。
「そしてです」
「空挺部隊を送らなあかんが」
「どうでしょうか」
「難しいな、しかしな」
「可能性があるならですね」
「やるわ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
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