第三百五十九話 開戦の宣言その二
[8]前話 [2]次話
「ほんま強かったってな」
「今も言われてますね」
「西武はな」
「まさに王者でしたね」
「百獣の王やったわ」
西武のチーム名はライオンズなのでこう言った、ライオンは百獣の王と呼ばれることからであることは言うまでもない。
「その黄金時代がな」
「あの打球ではじまりましたね」
「そうも言えるわ」
「そうですね」
「まあこの話は根本さんからはじまるからな」
西武の黄金時代はというのだ。
「あの人が西武に入って」
「そしてチームの編成にあたって」
「それからな」
「はじまりましたね」
「そや」
正確に言えばそうなるというのだ。
「それであの打球とはな」
「言うと正確にはですね」
「ちゃうけどな」
「そうですね」
「そや、それでや」
その為にというのだ。
「西武の話は長くなるさかいな」
「これで、ですね」
「終わるな」
こう言って実際に終わらせた、そしてメルヴィルはあらためて言った。
「トウェイン達にも伝えるで」
「宣戦布告を行うと」
「これよりな、そうしたらな」
ジェーンに対して話した。
「向こうも出て来るさかいな」
「お互いにですね」
「そや、名乗り合ってな」
そうしてというのだ。
「開戦を言い合うからな」
「そこから戦となりますね」
「西部劇みたいにな」
あえてアメリカ、自分達の国のことで話した。
「そうなるで」
「そしてその後で」
「決戦の開始や」
「そうなりますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「勝つで」
「その決戦にですね」
「そうするで」
こう話してだった。
メルヴィルはトウェイン達に使者を送り両軍の境界において宣戦布告を行うと告げた、それを受けてだった。
トウェインは使者であるメルヴィルの軍の山羊人の初老の男の少将に楽しそうな笑みを浮かべて言った。
「ほなわい等もそっちに行くとな」
「メルヴィル様にですね」
「伝えてくれるか」
「わかりました」
使者は敬礼をして応えた。
「それでは」
「そっちがそう来るならな」
それならと今も笑みを浮かべて言うのだった。
「こっちもや」
「お互いにですか」
「宣戦布告しよな、ほなな」
「はい、そのことをですね」
「メルヴィル達に伝えてくれ」
「それでは」
こうして話が整ってだった。
トウェイン達もまた両軍の境界に赴いてそこで宣戦を布告することにした、両者は次の日の朝の八時にだった。
両軍の境界に出た、それぞれの星の者が全員出て東おりどちらの陣営も中心は棟梁であるメルヴィルとトウェインだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ