第三百五十九話 開戦の宣言その一
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第三百五十九話 開戦の宣言
戦を行う準備は全て整った、メルヴィルはその状況を確認して言った。
「これで何時でも戦が出来る」
「遂にこの時が来ましたね」
ボームが応えた。
「まことに」
「そうや、しかしな」
「それでもですね」
「それは向こうも同じでや」
「先制攻撃は出来へんですね」
「そや」
こうボームに返した。
「それでや」
「これよりですね」
「トウェイン達と対してな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「お互いに宣戦布告を行って」
「開戦を宣言するで」
「そうしますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「戦をはじめるで」
「騎士や武士の様に」
「ガンマンの決闘の様にやな」
メルヴィルはアメリカだからと言った。
「そうしよな」
「そのうえで戦い」
「そしてや」
「勝ちますね」
「そうするで」
「ではこれから」
「両軍の陣地の中間地点に行ってな」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「そこで、ですね」
「トウェイン達も出て来るからな」
だからだというのだ。
「あいつ等と対峙してな」
「お互いにですね」
「宣戦を布告し合うわ」
ルイスに対して話した。
「それからや」
「開戦ですね」
「そうなる、互いの数も装備や兵器の質も互角でや」
今度は戦力の話をした。
「星のモンの数も同じ」
「まさに四つに組んでいますね」
「がっぷりとな」
腕を組み笑って話した。
「ほんまに」
「左様ですね」
「こうした時はしくじるかな」
若しくはというのだ。
「アクシデントに即応出来へん」
「そうだった方が敗れますね」
「グラウンドに突然風が吹いてボールが流されてな」
「捕球しそこなったり長打になったり」
「そうもなるな」
「スポーツではありますね」
「そうした時に即応出来るとな」
そうであればというのだ。
「ほんまに強いチームやな」
「そうですね」
「それで試合どころか短期決戦やと流れが変わるしな」
「日本でもあったそうですね」
ホーソーンは具体的な例を話した。
「西武と中日の日本シリーズで」
「一九八二年のやな」
「はい、打球が二塁の累審に当たり」
「ヒットの筈がアウトになってな」
「そこから流れが変わり」
そうしてというのだ。
「西武が日本一になりました」
「もっと言えばその日本一からはじまったな」
「西武の長い黄金時代が」
「埼玉の時代やな」
「本拠地は所沢なので」
「埼玉の時代になったわ」
日本のプロ野球はというのだ。
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