第二十八話 二人一緒にその十三
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「私達もね」
「お金のことはですね」
「大事ってわかったから」
だからだというのだ。
「ちゃんとね」
「無駄遣いしないで」
「貯金しておいて」
そうしてというのだ。
「本当にいざという時にね」
「使ってるんですね」
「貯金した分をね」
「そうですか」
「私達自身のことじゃないけれど」
それでもというのだ。
「そうしたことはね」
「ちゃんとですね」
「頭に入れていて」
「貯金してますか」
「そうしてるの」
「そうですか」
「お金が全てじゃないけれど」
それでもというのだ。
「大事なのはね」
「事実ですよね」
「だからね」
その為にというのだ。
「本当にね」
「普段からですね」
「お金は置いているの」
「真昼さんも夜空さんも」
「二人共ね」
「そういえばです」
ここで白華はふとだった、あることに気付いて二人に対してそのことを真剣そのものの顔で言ったのだった。
「真田家も十勇士のお家の方々も贅沢な人いなくて」
「そうよね、それも代々ね」
真昼が応えた。
「いないわね」
「そうですね」
「真田家は有名だけれど」
それでもというのだった。
「お金はね」
「ないですね」
「十万石のね」
「何か実質三万石だったそうで」
「そんな貧乏な藩で」
「松代藩ですね」
「本家さんがそうで」
江戸時代のこちらはというのだ。
「幸村様は薩摩に逃れられたけれど」
「薩摩藩ですね」
「薩摩藩もね」
「実は貧乏ですね」
「八十万石位になっていたけれど」
表向きはというのだ。
「実は三十八万石位の」
「半分位ですね」
「そんな藩で」
それでというのだ。
「そこにいたからね」
「真田家も十勇士の家も貧しかったですね」
「そう、しかもね」
真昼はさらに話した。
「薩摩藩ってさらにお侍多くて」
「武士の人達が」
「百万石の前田家で二万二千位で」
武士の数はというのだ。
「薩摩藩、島津家は五万よ」
「倍以上違いますね」
「四十万石もないのにね」
実質的な石高はというのだ。
「そうした状況で」
「あっ、どうも」
ここで白華はこう話した。
「お砂糖でかなり酷いことして」
「奄美でね」
「あと密貿易もして」
「お金稼いでいたの」
「苦しくて」
「それでね」
そうした状況でというのだ。
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