暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第二十八話 二人一緒にその十二

[8]前話 [2]次話
「もう」
「そうはなりたくないわね」
「絶対にね」
「お金の使い方ですね」
 白華は二人の話を聞いて考える顔で言った、そこに人生において極めて重要なものがあると感じてのことだ。
「それが大事ですね」
「お家のお買いものしても」
 夜空はそのことから話した。
「結構ね」
「そういうこと意識しますね」
「そうなの」
 こう白華に話した。
「これが」
「お料理の食材ですね」
「そう、安くて」
 そうしてというのだ。
「栄養もね」
「考えることですね」
「欲しいものは何でも買ったら」
 そうすればというと。
「もうお金はね」
「すぐになくなりますね」
「そしてね」
 そうなってというのだ。
「大事なものもね」
「買えないですね」
「そうなるしね」
 そうした場合もあるというのだ。
「だから」
「それで、ですね」
「ちゃんとね」
 お金のことをというのだ。
「考えて」
「それで、ですね」
「やっていくことよ」
「そうですか」
「それと」
 夜空はさらに話した。
「先のこともね」
「その日だけでなくて」
「色々考えて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「やっていくことですね」
「そう、本当にね」
「夜空ちゃんの言う通りよ」」
 真昼も言ってきた。
「お金は先まで考えて」
「ちゃんと使うことですね」
「その時もでね」
「先もですね」
「後先考えて」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「使っていって」
「いざという時にですね」
「そう、ちゃんとね」
「置いておいたものを使いますね」
「そのことを学んだのよ」 
 真昼は真顔で話した。
「うちはね」
「何かあったんですね」
「実は私達によくしてくれるお婆さんがおられるけれど」
「その人が、ですか」
「普段から貯金されていたけれど」
「病気になりました?」
「癌が発見されて」 
 そうしてというのだ。
「入院、手術をすることになったの」
「そこでお金ですね」
「その貯金があったからね」
 だからだというのだ。
「何とかなったの」
「そうですか」
「そうしたことがあったから」
 だからだというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ