第二十五話 邪悪な者達その十三
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「やっていいことと悪いことがあってな」
「それを守らないとな」
「人じゃないだろ」
「そうだよな」
「店員さんでもな」
客としてだけでなくというのだ。
「やっぱりな」
「守るべきことはな」
「守るべきだよ、店の商品に悪戯したりな」
「お店の食器とか器具にそうしたりな」
「そうしたことはな」
「絶対に駄目だよ」
「ましてだ」
黒い服の五色田は貝柱を食べてから言った。
「それを撮ってだ」
「ネットに流すなんてな」
「馬鹿の極みだ」
「全くだ」
ソノロクも頷くことだった。
「そんなことは絶対にだ」
「しては駄目だ」
「俺達だってそう言うしな」
「ここにいる全員がそうだな」
「ソノナやソノヤもな」
今敵対している脳人である彼等もというのだ。
「絶対にだ」
「そんなことはしないな」
「間違ってもな」
「そういえばな」
虹野はしめ鯖を食べて言った。
「シャドーラインでもな」
「そんなことする奴いないね」
「いない」
白い服の五色田に答えた。
「絶対にな」
「あの組織でもだね」
「そんな間違ったことをする奴はいない」
「そうだね」
「そして他の組織の今いる連中もだ」
それぞれの組織の幹部達もというのだ。
「どう見てもだ」
「うん、そんなことする連中はいないね」
「ワルス=ギルなんてな」
彼に至ってはというと。
「そんな場面を見ると怒るな」
「あっ、あいつはそうね」
ソノシが海胆巻きを口にしつつ応えた。
「むしろね」
「絶対に許さないな」
「変に真面目でね」
「潔癖なところがあるからな」
「そんなことはしないし」
「許さないな」
「他の組織の連中もね」
ギルに限らずというのだ。
「そうね」
「敵でもそこはしっかりしている」
「外道とまではいかないわね」
「しかしダグデド達はどうか」
ランは真剣な顔で考えた、そして甘海老を食べてから述べた。
「するわね」
「そんなことは平気でする連中だな」
カニスカも言った、見れば河豚を食べている。
「何でもなくな」
「そうよね」
「人の迷惑なぞだ」
「一切考えず」
「悪意に基づいて動く」
「そうした連中ね」
「間違いなくな」
それこそというのだ。
「そうして動く」
「そうね」
「若しそんなことをする奴を見れば」
その時はとだ、カニスカは言った。
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