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けんぷファー 黒のケンプファー
第四話『赤い彗星じゃないよ?』

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一体、どうなってんだ・・・ショウシシロクマが言ってたことと一致していない・・・何なんだ?
詩楼が思考に入り浸っていた・・・その瞬間

ドガァッ!!

何かの爆発音かと思ったが、図書館にある椅子や長机が両断されていた

「ナツル、詩楼、 構えろ! 敵さんのお出ましだ・・・」

気付くと俺とナツル、紅音さんも変身していた

「・・・俺が引きつける。ナツル達はその間に探し出せ!」

「ちょ、おい、詩楼!」

ナツルの制止の声を無視し、本棚に跳躍する

一瞬だが、チェーン付きの小剣が見えた。 チェーンが付いているなら、延ばせる長さが限られる筈・・・

考えている間にも、敵の攻撃が飛んできた

「考える時間すら貰えないって、結構キツいな!」

一発目は飛んで避け、二発目は片手でバク転をするように攻撃をやり過ごした

「ハハハッ、遅い遅い♪」

相手を挑発するも、姿形を現さない

「よっ、HOT! って、違うか」

何ともつまらんネタを挟みつつ、本棚から本棚へと飛び移っていく

「ちっ、囮だって気付いたのかよ!」

紅音が何やら愚痴をこぼしている・・・ッ! 危ねぇっ!!

本棚が紅音に倒れようとしていたがーー

「っと・・・大丈夫か?」

「おいっ、気安く触るんじゃねぇ!」

倒れる寸前に紅音を抱き抱え、押しつぶされることは無かった・・・最後の罵倒が無きゃ、もっと良かった

安堵の息をつき、顔を上げると

「ッ!?」

「わ、私、調べ物をしようとして・・・」

沙倉楓がそこに立っていた

「テメェの仕業だったのか! こんのクソアマがあぁぁぁあ!!」

紅音が楓に銃を向ける

ダァン!!

紅音が構えた銃を、銃弾で弾く

「チッ、詩楼! その女がっ!」

「まだ沙倉さんとは決まった訳じゃっ!?」

俺と紅音に刃物が飛んでくる

「クソッ、どこから狙ってやがるんだよ!!」

「一般生徒が居るってのに、お構い無しかよっ!?」

俺と紅音は銃を乱射する

キーンコーンカーンコーン・・・

チャイムがなる。すると・・・

「攻撃が・・・止んだ?」

チャイムが鳴ったと同時に、敵の攻撃が止んだ

「まさか、敵がウチの生徒って事か?」

再び思考を巡らせていると・・・

「おい」

紅音に呼ばれた。何用で?

「これ、お前が運べよ」
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