いつでも逢いに行く!
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後
(グランバニア王都:中央地区=レジデンス・ルディ)
ヴートSIDE
俺の彼女は兎に角人見知りをしない。馬鹿では無いが良くも無い。
性格も悪くない……だが人によってはソリの合わない者も居るだろう……けど、少なくとも俺の周囲にはキャロ・キャロラインと仲が悪い者は存在しない。
だがここまで意気投合する相手は珍しい……と言うか初めてお目に掛かった。
その者の名を“デイジー”と言う。
何者か? 完全なる赤の他人。
仕事絡みの友人(ピパン君)の新しい彼女(デイジーさん)って感じ……
友達との関係性なんて、所詮はその程度だろう……普通に考えて奥深い歴史的な関係性が紡がれる事など殆ど無い。
だが、この二人に関しては過去に何かしらのエピソードがあるのでは無いかと勘ぐってしまう程、初対面からの良好さが不思議になってくる。
勿論だが悪い事では無い!
陛下とアイリーンに、前もって『兎に角凄げー人見知りだから、気を悪くしないでくれ』と……だから俺なりに覚悟をして友人の彼女との初対面に望んだ。
……が、結果としてキャロ(俺の彼女)の一人勝ち。
出会って10分くらいで互いが互いを愛称で呼ばせ始める。
俺の彼女は“キャロ”と……
友人の新しい彼女は“ディちゃん”と……
そんなワケで、まだ冬も終わりを見せない春先。
デイジーさんの引っ越しを手伝う為に、キャロちゃんが呼び出され俺も召集されております。
初対面の時に全部知らされておりましたが、このピパン君も彼女のデイジーさんも凄い家柄の人物でした。
でも当然ながら彼女さんの身分は秘密。
誘拐の標的にされかねないからね。
そんな大金持ちの引っ越しだ……
さぞかし大量の荷物を運ぶんだろうと思っていたのだが……
「向こうから全て持ってくるのは面倒臭いから、大物(ベッドとかテーブル等)はこっちで買っちゃおう」
との方針を立てたルディー君。
社長には許可を取ってあるから、と言うワケでP・P・Hを今回の引っ越し作業に使用。
提案者であるルディー君を筆頭に、運転要員のキャロ、今回の主役たるデイジーさんと彼氏のピパン君。
この4人が買い出し班として出立。
今日は忙しくて手伝えないって事で、今朝の早い時間にリュカ様が魔法でほぼ全ての物をこちらに持ってきてくれてたそうです。
なので実は居残り班は現在やる事が無い状況。
だが我等も暇じゃ無い。
やる事だってテン
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ