いつでも逢いに行く!
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に雷が落ちてきた。
今回の引っ越し作業で一番の権力者……ピパン君の母上で在らせられるドリスさんである。
旦那さんは仕事で忙しいらしく、義理の娘になる予定の彼女の引っ越しを手伝いに来た。
「そうだぞ……喋ってばかりじゃ終わらない!」
何故か手伝いをすると名乗り出てくれたアートさんからも、少し厳しめの口調でお叱りを頂く。
「は〜い、ごめんなさ〜い」
「も、申し訳ございません」
あまり反省の感じないルディー君からの返事と、しっかりと反省はしてるんだろうけど相方の所為であまり事態は改善されてない様子のこの場所。
「まったく……」
だが事態は一転……
大物家具を運び終わり、それらの中に衣類等をしまうとなると……
「これ可愛い〜!」
「あらこれも可愛いんじゃない!?」
「いえいえ、こっちの方が……」
と女性陣から彼女の洋服に注目が集まってしまう。
「普段凄いセンスの服を着てるから、そう言う趣味なのかと思ってたわぁ……如何したのこれぇ。凄く良いセンスじゃない!」
「今まで着てたのは全部伯母さんの……デイジーのお母さんのセンスだったんだ。似合っているか如何かは別にして、デイジーって人間の色を出してたんだよ。でもこれからは、彼氏であるピパン君がデイジーを成長させないとね!」
「ちょっとアンタ……私が思ってたよりも服選びのセンスが良いじゃない。驚いたわよ」
「あ、ありがとうございます……普段の母さんを参考にさせてもらいました」
旨い! これは参考になる一言だな。
俺もこんな台詞をサラッと言える様にならないとなぁ……
「ちょっと……そういう所はリュカに似てこないでよね!」
「リュ、リュカ様に……!? 無理に決まってるじゃないですか!」
陛下の様になるのは間違いなく無理だろうな。
「彼女を自分好みにアレンジ出来る……凄いじゃないか! これで新しい学校でも変な虫が寄ってこない様になるだろう。友達作りに集中出来るな」
ルディー君は少し心配げに妹さんを見て溜息を一つ……
「そうですね……1人でも2人でも良いから、クラスメイトで仲良くなれる人が居ると違いますからね」
「キャロさんは卒業しちゃってますから、芸高校ないでの事は頼れませんしね」
そう……今のプリ・ピーは全員芸高校卒業生。
ルディー君は当然まだ在校生だけど、音楽と芸術で専攻科目が違ってるから、彼を頼って芸高校の行事等に参加も出来ない。
兄と彼氏の心配をよそに、女性陣はキャピキャピと
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