第百三十六話 閉会式の前にその十四
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「友達出来ない時があるかもね」
「どんな人でも」
「ぼっちになる時がね」
「その人が悪いんじゃなくて」
「色々な条件があってね」
そうしてというのだ。
「なるので」
「それじゃあ誰でもね」
「その場で一人になるわよ」
「そうよね」
「文学好きな人がね」
そうした人がというのだ。
「ジムに行ったら」
「そこで本読んだらね」
「もうね」
それこそというのだ。
「これ以上はない位に浮いて」
「ぼっちになるわね」
「男の子の中に女の子一人だと」
「紅一点ね」
「これもね」
「やっぱりぼっちね」
「本当に誰だってね」
その時の状況でというのだ。
「誰だってね」
「ぼっちになるわね」
「そうなる可能性があるわよ、けれどね」
「それでその人の人格が決まるか」
「ステータスになるか」
「ならないわね」
「まあキリストさんがお寺に行って修行して」
理虹はこんなことを言った。
「アーメンとか言っても」
「一人だしね」
「だからといってキリストさんが駄目か」
「あの人が駄目ならね」
キリスト教を開いたこの人物がというのだ、それこそ誰もが認めるこれ以上はないまでに素晴らしい人物だ。
「もうね」
「誰だって駄目だしね」
「キリストさんにそこでお友達いなくても」
一華はそれでもと話した。
「別にね」
「悪くないわね」
「そうよ、お友達がいなくて」
「その人の価値は決まらないわね」
「それでお友達は絆で宝でも」
そうであってもというのだ。
「その人のステータスかっていうと」
「本当に違うわね」
「だから」
それでというのだ。
「悪くないわ」
「別にね」
「性格悪いならね」
それならというのだった。
「もうそれはね」
「悪いことよね」
「一人じゃなくてもお友達がヤクザ屋さんばかりで自分もね」
「ヤクザ屋さんなら」
「何がいいか」
「最悪よね」
理虹はこう述べた。
「もう」
「ヤクザ屋さんって時点でね」
「それでお友達もヤクザ屋さんばかりなら」
「悪いことしてるから」
「碌なものじゃないわね」
「お友達の多いヤクザ屋さんとお友達のいない普通の人どっちがいいか」
「言うまでもないわね」
こう一華に返した。
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