第百三十六話 閉会式の前にその十三
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「ことに向かうわね」
「友達がいないことが何だとか」
「言いそうよね」
「自分は作曲するって」
そう言ってというのだ。
「作曲するわね」
「あの人は」
「英雄とかそうした人は」
「お友達のいるいないはね」
「一人でやる時は気にしないで向かって」
「やるわね」
「人間そうした時があって」
そしてというのだ。
「やり遂げるから」
「お友達がいたら宝だけれど」
「そうじゃないって考えの人がいて」
「いるいないでその人の価値は決まらないで」
「悪い人とは付き合わない」
「お友達がいなくてもね」
「一人でやらないといけない時もあって」
そしてとだ、富美子も言った。
「お友達がいなくても努力すれば」
「やがていい人とお友達になれる」
「そういうことね」
「ええ、何ていうか」
実にとだ、一華は富美子にも言った。
「友達いないって悪口よね」
「そうね」
富美子も確かにと頷いた。
「よくね」
「そう言ってね」
「けなすわね」
「だから駄目だってね」
「そうよね」
「けれどね」
一華はそれでもと言った。
「今考えたら」
「別にね」
「友達いなくても」
「それでその人が駄目か」
「そうじゃないわね」
「所謂ぼっちでも」
そう言われる様な立場でもというのだ。
「その人が悪いか」
「全く決まらないわね」
「今いる環境に馴染めなくてね」
「そうかも知れないしね」
「友達いなくて変な人と無理してね」
そうしてというのだ。
「お付き合いするよりね」
「一人でいた方がいいわね」
「努力していけば」
自分自身がというのだ。
「そのうちね」
「いい人がね」
「神様か仏様がお引き寄席してくれて」
「前に出てくれるし」
「いい人だとね」
今度は留奈が言った。
「その人の評判聞いて」
「来るわね」
「どんな人か確かめる為にも」
「そうもなるわね」
「それで友達になるわね」
「そこからね、いい人達と付き合えるのがベストでも」
「お友達いなくてもね
それでもとだ、留奈は一華に話した。五人で閉会式を前にしてそうしたことを考えてそして言うのだった。
「別にね」
「悪いことじゃない」
「今いる環境とか周りの人達が合わなくて」
自分にというのだ。
「それで一人でもね」
「悪くないわよ」
「そうよね」
「何か誰でもね」
一華は考える顔になって言った。
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