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白澤
第六章
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「あの頃は」
「そうだったね」
「だからな」
 それでというのだ。
「その時に実感した」
「健康も大事だね」
「若い頃からな」
「それに気を付けないとね」
「駄目じゃ、だからな」
 そうであるからというのだ。
「そこにおる娘達にも話したのじゃ」
「健康も大事だって」
「そうじゃ」 
 まsないというのだ。
「そういうことじゃ」
「実際にそうだしね」
「左様、ではお主達よいな」
 秀吉は二人にあらためて言った。
「ここに来て運は一生分備わった」
「それで勉強もしてるなら」
「後はですね」
「健康じゃ」
 これだというのだ。
「ぞれがあることじゃ」
「はい、それじゃあ」
「健康にも気を付けていきます」
「神となっても健康は大事じゃ」
 秀吉は二人に今の自分のことも話した。
「だからじゃ」
「それで、ですか」
「気を付けておられますか」
「早寝早起きねねの作った身体にいいものを食し」
 そうしていてというのだ。
「鍛錬もして深酒も控えておる」
「そうされてますか」
「今は」
「うむ」
 そうだというのだ。
「そうしておる」
「そして私達もですか」
「健康にはですね」
「ことを為したいならな」
 それならというのだ。
「健康もじゃ」
「大事にする」
「そのことも大事ですか」
「そうじゃ、そうして入試に向かうのじゃ」
「そういうことでね」
 白澤も告げた。
「頑張ってね」
「そうします」
「健康にも気を付けます」
「そうしたら大丈夫だよ」
 神獣の声は優しいものだった、秀吉の声がそうである様に。そして二人はお賽銭を投げて手を合わせてだった。
 破魔矢やお守りも買ってそれぞれの家に帰った、そうして葵は幸恵と共に受験に挑んで無事に合格した。そこで母に言われた。
「やっぱり運がね」
「ついたわね」
「ええ、よかったわね」
「何でも一生分の運がついたから」
 母の瑞希に家で話した。
「後は努力して健康だったらね」
「やっていけるのね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「これからはね」
「努力して」
「健康にもね」
「気を付けていくのね」
「そうしていくわ、神社で太閤さん達にも言われたし」
「太閤さんにもお会いしたのはいいことね」
「白澤さんにもね」
 この神獣にもというのだ。
「よかったわ」
「そうね、それで運もなのね」
「ついたわ、そして」
「これからは」
「健康にも気を付けていくから」
「それはいいことよ、じゃあそうしていって」
「これからも頑張っていくわ」
 母ににこりと笑った話した、大学に合格した葵はそれからも努力して健康にも気を付けていった、幸恵もそうしたが。
 二人共運もあり幸せな人生を送ることが出来
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