第一章
[2]次話
白澤
主婦の斎藤瑞希は長い薄茶色のやや波がかった長い髪の毛で優しい感じの睫毛の長い目、唇は小さく顎の形はいい。胸は九十ありピンクのエプロンが似合っている。ブラウスとロングスカートもだ。
そして娘の葵は女子高生で白いブラウスに緑のネクタイ、赤茶色の首のところが締まった感じのショートヘアで耳が出ている。気の強そうな目に吊り上がった眉だがそれは父親にで全体的に母親似の顔。胸は八十位だ。娘はサラリーマンの父親の新次郎似である。
その娘にだ、母は城東区にある自宅で尋ねた。
「大学八条大受けるのよね」
「神戸のね」
姉はあっさりとした口調で答えた。
「そのつもりよ」
「だったらね」
母はその話を聞いて言った。
「ちゃんと受験勉強して」
「してるわね」
娘はあっさりとした口調で答えた。
「社会学部受験するつもりだけれど」
「貴女成績いいし」
「ええ、模試の査定はいつもね」
こちらの話もした。
「エーよ」
「じゃあ油断しないで」
母はそれならと応えた。
「体調がよかったらね」
「合格出来るわね」
「あと運ね」
この要素も必要だというのだ。
「そちらね」
「運ね」
「やっぱり最後はね」
「運なのね」
「運がよかったら戦争にも勝てるしね」
こうも言うのだった。
「東郷平八郎さんみたいに」
「海軍の」
「あの人物凄く運がいいってことで」
それでというのだ。
「連合艦隊司令長官になって」
「勝ったのね」
「たまたま砲撃したらね」
そうしたらというのだ。
「それが敵艦に当たって」
「勝ったのね」
「そうよ、だから運はね」
「必要なのね」
「運があると勝ててね」
「運がないと負けるわね」
「それは受験も同じだから」
それでというのだ。
「運が必要ね」
「そうなのね」
「だから貴女運をつけてきなさい」
こう葵に告げた。
「入試テストの前にね」
「じゃあ学業成就の神社行って」
「そう、あと運がつくから」
瑞希はここでも運の話をした。
「豊國神社も行くといいわ」
「太閤さんの」
「あそこは出世海運の神社なのよ」
「ああ、その運ね」
「太閤さんは天下人になったでしょ」
「お百姓さんからね」
「それで出世とね」
このことに加えてというのだ。
「運も凄かったから」
「開運もあるのね」
「だからね」
それでというのだ。
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