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色々と間違ってる異世界サムライ
第27話:スノーエルフと失われた信頼
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キツバの予測を認める事になるんですがー……

アリューシャperspective

「そこまでじゃ!」
え?長老!?
「両者とも、武器を収められい」
「ですが長老!」
「聞こえぬか?武器を収めろと言ったのだ!」
流石の長老の言い分も、今回ばかりは危険だ!
あの卑劣なヒューマンの前で―――
「確かにどおり。話し合いをしたいと言っておきながら、刀を抜くとは確かに礼儀知らずであった」
え……
何?あの低姿勢。
と言うか、完全に座り込みながら頭を下げてる。
「某は月鍔ギンコと申します。先ほどはノノ殿を護る為とは言え、この里の者を傷付けた。某もまた裁かれても文句が言えぬ立場故―――」
「気になさるな。この」
そう言いながら、長老は私の頭を叩いた。
「未だに鑑定スキルを磨けんこやつらが悪い」
そして、長老は溜息を吐いた。
「未熟ぞ。アリューシャ」
「待たれよ。不審者がやって来て何もしない門番の方がどうかしておりまする」
何で私はヒューマンに庇って貰わなきゃいけないの?
「それに、どうやらこの里の者に対して不義を働く不埒がおる様で?」
「いやぁー、お恥ずかしい」
なんか……長老とあのヒューマン、もの凄く仲良くないか?
「もしよろしければ、その下手人を斬る事をもってこの里を騒がせた事を良しとしていただきたい」
「はあぁー!?」
「何と!?ヒューマンでありながら、エルフを捕らえて奴隷として扱っている者達と戦うと!?」
「某は元々、誉高い戦死を求めて旅をしておる。故に、その不義を働く不埒との戦いはかえって望むところです!」
え……
え!?え!?え!?
何々!?何でそこのヒューマンがエルフを攫っては売買するヒューマンと戦う事になってるの!?
「ただ、もう1つだけ某達……特にノノ殿のワガママを聴いていただきたい」
「なんですかな?」
「この里の近くに在る神殿にセイン殿と言う勇者が向かうらしいのです。某は是非逢ってその本心を訊きたいのです」
トントン拍子に話が進んでいる。
まるでそこのヒューマンと戦った私が悪者みたいじゃないか!
……惨め……
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