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色々と間違ってる異世界サムライ
第27話:スノーエルフと失われた信頼
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セツナperspective

私達は、スノーエルフの妨害行為に苦戦するノノに追いついた……
追いついてしまった……
白状すると……
この先の事をまったく考えていない!
……さて……
どうしたものか……
「もう一度だけ警告する。ここはお前達の踏み込める場所ではない。すぐに帰れ」
スノーエルフは殺気を放ち始める。警告を拒否すれば殺す、無言の言葉が伝わってきた。
と言うか……さっきのツキツバの快進撃を見ていなかったか?
それとも、里を護る事に命を賭けているのか?
「待って待って、攻撃しないで!」
「お前はフェアリー?なぜヒューマンと一緒にいる」
ノノとエルフの間にフラウが入る。
「あのね、今フラウはツキツバ様の奴隷なの」
「なっ!?野蛮な外界人め!エルフを攫っては奴隷にするに飽き足らず、とうとう小さくて可愛らしくて、なでなでしたら心がほわほわするフェアリーにまで手を出すとは!許さん!」
「ちょっと、可愛らしいって恥ずかしいじゃない!えへっ」
前言撤回!お前が黙れフラウ!
フラウが交渉下手過ぎて……
「殺す!」
流石にノノが可哀想過ぎるので、その矢を私が叩き落したのだが……それがかえって事を更に混沌へと導いた様だ。
「ビーストの奴隷で攻撃を防ぐとは!卑怯者め!堂々とこのアリューシャの矢を受けて死ね!」
取り付く島も無しかよ!?
その時、ツキツバが漸く口を開いた。
「そなた。愚かだった頃の某に似ておるな」
その言葉で、スノーエルフの動きが少し停まった。
「ようやく認めたか?ヒューマンの愚かさを」
「いや、そうではござらん」
そうだった……ツキツバも戦い慣れした戦闘狂だった……
「ありゅーしゃとか言ったか?そなた、敵を欲しておるな?」
え……
ツキツバさん?何で其処であのスノーエルフが敵を欲しているって事になるんですか?
「敵はお前だ!」
「否!某は兎も角、ノノ殿に戦う意志は有ったか?」
「もうヒューマンの嘘には騙されんぞ!」
「その顔、なるほどそれがそなたの本性か。追放処分と言う割に、弓を収めないのにも違和感を抱いていた」
「愚弄する奴は殺す。主人共々死ぬがいい」
高位の弓使いなのだろう、次々に矢をつがえ放つ。
早業とも言うべき卓越した技術と正確な狙いは、息もできない程の間隔でツキツバを襲った。
しかし、ツキツバは簡単に矢を全部落としてしまった
「わたしの矢を全て防ぐなんて……信じられん」
「愚かよな。某は敵を望むあまり武士としての誇りを失っていた時期があった……その時の某と同じ顔をしておるぞ。そんなに敵が欲しいか?」
「ふん、弓が通用しなかったくらいでいい気になるな。エルフには精霊魔法があるのだ。今度こそこの地へやって来た事を後悔させてやろう」
あのー……それって、ツ
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