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星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その二十三

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「連合自体とは戦いたくないしな」
「そして八条長官ともですか」
「決して戦いたくない」
「決してですね」
「左様ですね」
「統一した後はどの国とも戦いたくないが」
 その後は国家を長く続ける為の創業の政を行いたいからだ、それを考えると他国との衝突で濃く力を消耗したくないのだ。
「特にだ」
「連合とはですね」
「あの国とは戦いたくない」
「統一した後は尚更」
「そうなのですね」
「そう考えている、そして損害を出さない戦争はな」
 八条が徹底させているそれはというのだ。
「理想だ、また油断しないことはな」
「我々も手本とし」
「今もですね」
「その様にしていくべきですね」
「そうだ、優勢でもだ」
 今の状況でもというのだ。
「決してだ」
「油断せずですね」
「統一が果たされるまで戦う」
「そうすることですね」
「それが我々の採るべき道ですね」
「その通りだ、全ての将兵達に厳しく戒めることだ」
 オムダーマン軍の全ての者にというのだ。
「決してだ」
「油断しない」
「そのことが大事ですね」
「例え優勢でも」
「シャイターン主席が復帰しましたし」
「シャイターン主席は敵の動きを細部まで観ている」
 彼をよく知っている者だからこそ言える言葉だった。
「だから油断があれば」
「そこをですね」
「衝いてきてですね」
「そして攻めて来る」
「そうしてくる御仁ですね」
「だから何があってもだ」
 この戦争ではというのだ。
「油断しないことだ」
「この五日間で大きな勝利を収めかなりの距離を進軍しましたが」
「そうした時だからこそですね」
「油断せず気を引き締め」
「そうして戦うことですね」
「そうすることだ、ではまずはだ」
 アッディーンはさらに言った、今度は戦争自体のことだった。
「敵が布陣している場所まで進むぞ」
「そうしますね」
「そうしてティムール軍と戦う」
「そうしますね」
「そうする、進軍を続ける」
 この命令を下した。
「いいな、あと食事だが」
「はい、そちらはどうされますか」
「今は戦闘中ではないですが」
「どうされますか」
「普段通りの食事だ」
 レーションではなくというのだ。
「それだ」
「それを食べてですね」
「普段通りの行動ですね」
「それでいいですね」
「進軍中の為警戒はするが」
 それでもというのだ。
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