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夢幻水滸伝
第三百五十八話 迅速な集結その十三

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「わかりにくいですね」
「そや、生きものによってはそれでええみたいやけどな」
「犬や猫はですね」
「哺乳類で色がわかるのは人間と猿だけや」
「鳥類はわかりますね」
「爬虫類やと亀やトカゲもな」
 こうした生きものもというのだ。
「色がわかる」
「そうですね」
「そしてこの世界の人はな」
「全ての種族が色がわかりますね」
「色がわかるにもそうあるべきであるっていう進化の目的があってな」
「そうなりましたね」
「そうやとな」
 人の進化が色がわかる様にあるべきでそうなったならというのだ。
「ほんまな」
「テレビもですね」
「そして映画もな」
「カラーであるべきですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうあるべきや」
「そういうことですね」
「それでや」
 トウェインはさらに言った。
「そちらもな」
「改善して」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「カラーテレビをな」
「開発して」
「製造してくで、映画もな」
「カラーですね」
「それにしてくわ、ほんま七色仮面っていうて」
「それで白黒では」
 オニールも苦笑いで述べた。
「わからへんですね」
「そやな」
「よく当時の子供達は我慢出来ましたね」
「白黒しかなかったさかいな」
「それならですね」
「もうそこは納得して」 
 白黒しかないとだ。
「そのうえでな」
「観るしかなかったですね」
「ウルトラキューまで白黒でな」
 昭和四十年の作品である、ウルトラシリーズの最初の作品で光の巨人は出ないがまさにこのシリーズの原点がある。
「ウルトラマンからな」
「カラーですね」
「そうなったわ」
「その頃の技術にですか」
「そや、それでな」
「これからはですか」
「テレビを開発するけれどな」
 それだけでなくというのだ。
「白黒からな」
「カラーを目指しますか」
「こっちの世界の技術も使って」 
 魔術や錬金術、それに仙術等もというのだ。
「そしてな」
「テレビの開発を進め」
「白黒からカラーにしてな」
 そうしてというのだ。
「真空管もや」
「ブラウン管ですね」
「そや、真空管もな」
「問題ですね」
「あれあったまるまでに時間がかかってな」
 そうしたものであってというのだ。
「観るにもな」
「不都合があるので」
「それでや」
 その為にというのだ。
「そっちもな」
「改善していきますね」
「そうしてくで」
 テレビの話もした、そしてだった。
 戦の準備を進めていった、それが全て整ったのは東西ほぼ同時であった。


第三百五十八話   完


                    2024・6・15
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