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けんぷファー 黒のケンプファー
第一話『青、赤、白?いいえ黒です』
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腕輪が光った!? んなもん聞いてねぇぞ!)」

「?それブレスレットですか?なんか光ってますけど」

「沙倉さん、俺ちょっと忘れ物・・・(とりあえず離れて様子見)」

チャキッ

「・・・オーケイ、オーケィ、これこそ非日常ってやつですか?」

頭に銃を突きつけられ、両手をあげる

「よう、お前があたし達の敵か?随分な色男じゃねぇか」

「いきなりハジキを頭に突きつけるとは強盗か?誘拐か?はたまた殺人かい?」

「馬鹿言え!こんな美しい強盗がいるか!!」

自分で美しいとか言うなや

「誰が外見って言った!?」

「じゃあ名前か?美嶋紅音ってんだ」

「名前も聞いてねえ! 拳銃向けてんだってんだよ!」

「これはあたしの武器だ。トリガーを引けば弾丸が出てお前をぶち抜く、おつむに当たれば呼吸用の穴をもう一つ開ける・・・文学的だろ?」

そう捉えるお前のおつむの中が知りてえよ

「お?沙倉・・・同級生か、しょーがねぇ、あたし達は戦わなきゃなんねーがら・・・」

美嶋紅音と名乗った女はニヤリと笑い

「2人まとめてぶっ殺す・・・」

トリガーに力が込められるが

「その行動からするとアンタ、俺と沙倉さんの人生背負う気あるんだよな?」

ガシッ と銃身を掴み、下に向ける

「何だとテメェ・・・!」

「俺らの人生背負う気あるんだなと聞いている。殺された奴が本来生きてて歩む筈だった人生をアンタは死ぬまで背負い続ける覚悟があんだろうな!!」

『ッ!?』

常人とは思えない程の怒気と殺気を放つ。綺麗事として済まされるかもしれないが、そんなクソみたいな理由で人の人生を奪おうとするのが許せなかった

「チッ・・・説教垂れやがって!」

「・・・その目、引く気はないようだな」

「当たり前だッ!!」

「標的は俺、そうだな?」

「他に誰がいるってんだッ!!」

フゥ とため息をつき

「沙倉さん、悪いけど先行っててくれねぇか?」

「でっでも!」

「大丈夫死にはしないさ・・・さあて、鬼ごっこと洒落込もうか!」

学校と逆方向に走りだし、人気が無い所を目指す

「チッ!待ちやがれ!」
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