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金木犀の許嫁
第二十八話 二人一緒にその六

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「ちゃんとね」
「考えて食べないとね」
「体調も崩すわよ」
「そうよね」
「夜空ちゃんそこはよくわかってるけれど」
 そうして料理も作っているがというのだ。
「これからもね」
「ちゃんと考えていくことね」
「そうい、真昼ちゃんもね」
 上の娘にも言った。
「ちゃんとね」
「食べるものはバランスよく」
「栄養を摂ってね」
「そうしたら健康になれるわね」
「世の中お豆腐とビールとお煎餅に付いてる胡麻だけを食べる人がいるそうだけれど」
「その人不健康よね」
「そうよ」
 当然という返事だった。
「これがね」
「やっぱりそうよね」
「そうした人は論外だけれど」
 あまりにも極端な偏食でというのだ。
「やっぱりね」
「偏食はよくないわね」
「そうよ」
 何と言ってもというのだ。
「だからね」
「私も夜空ちゃんも」
「旦那さんと一緒にね」
「食べるものはバランスよくね」
「お肉もお野菜も果物もお魚もね」
「沢山食べることね」
「バランスよくね」
 こう言うのだった。
「いいわね、じゃあお風呂入りなさい」
「わかったわ」
 真昼だけでなく夜空も頷いてだった。
 四人はそれぞれ順番で風呂に入った、それが終わってからだ。
 四人共寝間着になっていたが白華は夜空のピンクのパジャマ姿を見てこんなことを言ったのだった。
「やっぱり胸が目立ちますね」
「そう?」
「はい、お尻もで」
 そちらも見て言うのだった。
「安産型です、真昼さんもよく見たら」
 今度は水色のパジャマ姿の彼女を見て言った、尚白華はライトイエローのパジャマである。それぞれズボンも穿いている。
「そうですね」
「あっ、わかる?」
「胸が大きくて」 
 真昼もというのだ。
「お尻もです」
「実はそうした家系なの」
「それならですね」
 白華はさらに言った。
「お産が楽で」
「いいわよね」
「これで沢山産んだら」
 子供をというのだ。
「猿飛家も安泰ですね」
「そうよね、ただ私はね」
 真昼は自分のことをここで話した。
「長女だからお婿さんにね」
「入ってもらいますか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「西宮家を継ぐわ」
「そうなりますか」
「夜空ちゃんは猿飛家に入ってね」
「本家の奥さんですね」
「そうなるわね」
「古い考えかも知れないですが」
「やっぱりね」 
 このことはというのだ。
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