第二十八話 二人一緒にその三
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「ですから」
「それじゃあね」
「居候とか言われますが」
「家族よね」
「ですからいいと思いますが」
「血縁ね、それがあるかないかね」
この違いだというのだ。
「やっぱりね」
「そうなりますか」
「ええ、出来た人だから」
幸雄はとだ、朝華は彼のことを考えつつ話した。
「そうしたところは弁えて」
「それで難波の方にですね」
「カプセルホテルに行かれて」
そうしてというのだ。
「休まれるのね」
「そうですね」
「それがね」
どうにもというのだった。
「私達はそこまでって思うけれど」
「出来た人なので」
「そうされたのね」
「出来た人はそうするからな」
秀樹も言ってきた。
「そこまでと思う時もな」
「ありますか」
「今みたいに」
「そうなんですね」
「けれど行かれたなら仕方ない」
秀樹は諦めて言った。
「白華さんも佐京君もくつろいで」
「お風呂にですか」
「入って休んでくれるか」
「では」
「お言葉に甘えまして」
「どうせならな」
秀樹は笑ってこうも言った、ここでそうしたのだった。
「夜空は白華君と一緒の部屋でな」
「だからしないから」
「神戸でもしていないです」
二人は秀樹の今の言葉にすぐに必死の顔で返した、口調が慌てたものになっていて顔も酒以外のことでも赤くなっている。
「ですからこちらでも」
「しないから」
「やっぱりそう言うか、なら仕方ないな」
それならとだ、秀樹は少し残念そうに応えた。
「別々に寝てくれ」
「そうするわね」
「お言葉に甘えまして」
二人はこう応えてだった。
それぞれ順番で風呂に入った、まずは秀樹が入り佐京となり。
真昼が入ることになったがここで彼女は白華に声をかけた。
「白華ちゃん一緒に入る?」
「いえ、私は今は一人で入りたいです」
「そうなの」
「何か恥ずかしいですから」
「女の子同士なのに」
「それでもいいです、真昼さんも夜空さんもスタイルいいですから」
「夜空ちゃんは確かにね」
真昼は妹のことを言われ確かにと頷いた。
「大きいわね」
「胸もお尻も」
「コンプレックス感じることないわよ」
「小さくでもですか」
「そんなの人それぞれで」
そうであってというのだ。
「もっと言えば好みもね」
「人それぞれですか」
「大きいのが好きは人もいれば」
「小さいのが好きな人もですか」
「いてね」
そうであってというのだ。
「特にね」
「コンプレックスを感じることはですか」
「ないから」
そうだというのだ。
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