第12話 宣戦布告
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しようか思案していると・・・・・・・・・・
「エヴァ?」
隣に居たエヴァが、ゆっくり彼女の下へ歩き出していた。
「勝手に決めて、悪かったな」
野営の最中、エヴァがそう切り出した。
あの後私達は、3人で村を出た。
私とエヴァ、そして無気力になっていた女性・セノアの3人だ。
教会に在った4頭立ての荷馬車を頂き、それで村を出発。
夕方まで馬車を走らせ、適当な森で野営中だ。
セノアは疲れたのか焚き火の近くで寝ている。
歳は18、スラリとした長身に、西洋人らしい綺麗な金髪碧眼。
モデルのようなスタイルに、意志の強さを表す瞳。はっきり言って美人さん。
・・・はい、レインシリーズより、レインの副官、セノアさんの登場です。
まぁ、容姿だけなのだけどね。
エヴァが一緒に来るかと誘い、付いてきた形だ。
「構わないわ、私もどうにかしたいと思っていたし」
「そうか・・・」
私の言葉にどこかほっとした様子のエヴァ。
そんな彼女を見ると可愛がりたくなり、後ろから覆いかぶさるように抱き寄せる。
「でも困ったわね・・・そのうち彼女に私達の関係もばれるわ。まぁ村でも堂々と宣言していたし隠す事でもないけど」
エヴァの首筋に顔を埋め、抱きしめエヴァの柔らかさを楽しむ
「んっ・・・別に問題ないだろう。そのうちセノアの方から抱いてくれとでも言ってくるさ」
「ずいぶんはっきり言うわね。そんなに確信持てるの?」
「あぁ。シルヴィアの器量に魅かれない女はいないさ。この場合は容姿と器の両方でな。どんな男より魅力的な女だよ、お前はな」
ずいぶんと嬉しい事を言ってくれるわね。お礼も込めて顎を掴み振り向かせるとキス。
舌を差しこみ絡ませ、深く熱くキス。
「ぷはぁ。それで?」
「はぁ・・・はぁ・・・そんな魅力的な女が、私1人で収まるはずがない。嫉妬しないわけではないが、かといって独占しようと拘るほど狭量では無いよ。それなら他の女も愛して幸せにしてやれ。お前がお前の好きなように生きるのが私の幸せだ。シルヴィアが私以外の女と関係をもったとしても、それで私達の関係が壊れることなどありえないし、愛が薄れる事もない」
微笑みながら、そうはっきり告げるエヴァ。
なんともまぁ。私を良い女と言いながら、自分の方が良い女すぎる発言。
気づいた時には地面に押し倒し、抱きしめ、キス。
数分ほど貪り合い、想いを乗せて口づけあうと、ようやく落ち着く。
そのまま私の腕にエヴァが頭を乗せる形で話を続ける。
「私の方はいいとして、エヴァに行くかもしれないわよ?ちなみに私はエヴァの意見の対象を私からエヴァに置き換えた上
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