第二十五話 邪悪な者達その六
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「いいな」
「はい」
桃谷は強い声で応えた。
「そうしてですね」
「何があってもな」
「即刻倒しますね」
「全員でな」
「あいつは強い」
ギブケンは真剣な顔で言い切った。
「間違いなくな」
「バスコって奴はか」
「ただ性根が腐ってるだけじゃない」
こうガストに話した。
「忌々しいがな」
「強さも備えてるんだな」
「しかも手段を選ばない」
ただ強いだけでなくというのだ。
「性根が腐ってるからな」
「どんなことでもするか」
「そうした奴だ」
「ダグデド達と同じだな」
「まさに類は友を呼ぶだな」
「それなら尚更よね」
泉は強い声で言った。
「皆で戦ってね」
「倒さないとな」
「そしてドクターマンを渡さない」
「そうだ」
まさにとだ、ギブケンは泉にも答えた。
「そうしないと駄目だ」
「そうよね」
「そうした奴は本当にな」
加藤は自分が考えている危惧を話した。
「ドクターマンの脳だけ出してな」
「知識や技術だけ利用するのね」
「そんなことをしてもだ」
「おかしくないわね」
「もう考えているかもな」
加藤の予想は当たっていた、だが今彼がそれを知ることはなかった。ダグデド達とはまだ会っていないからだ。
「牙鬼軍団もそこまではしないがな」
「九右衛門もな」
伊賀崎はまさにと加藤に話した。
「そうしたことはしなかったな」
「あいつでもな」
「企んでもな」
「今思うとあいつなりの倫理があったな」
「そうだったな」
「他の大抵の奴もな」
「そこまでいかれてとんでもないことする奴なんてな」
熱田は怒った様に言った。
「相当な奴だよ」
「ああ、並の悪党じゃないな」
「ヨドンナ達よりも遥かにな」
今主に戦っている者達と比べてもというのだ。
「悪いな」
「というかね」
熱田に早見が話した。
「今の連中はそれ程悪いかっていうと」
「そうでもないな」
「そうよね」
「言う程な」
「ただドクターマンを仲間にしたいだけでね」
「この世界をどうしようかとも考えてないな」
「地球をね」
この星をというのだ。
「特にね」
「何もしようとしてないな」
「何かザンギャックとかジャークマターの領土をね」
「豊かにしようとしていてな」
「侵略とかも考えていないわ」
「そうだな」
「だからね」
今のそれぞれの組織はそうであるかだとだ、早見は熱田に対して真剣に考える顔でさらに話していった。
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