第二十五話 邪悪な者達その四
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「普段はな」
「この世界じゃないんだ」
「我々が行くのは非常に難しい」
その異空間にというのだ。
「次元が違うからな」
「どうしようもないんだ」
「我々も行き来しようとすれば出来るが」
それは現実だがというのだ。
「しかしだ」
「難しいんだね」
「非常にだ」
ラクレスは望に真剣な顔と声で答えた。
「そう言うしかない」
「そうなんだね、それじゃあ」
「ここはだ」
「待つのが一番だね」
「彼等は必ず来る」
ラクレスは今度は断言した。
「待つ性分ではない」
「そうよね、プラジアもあれこれ動くタイプだし」
エリがまさにとだ、彼の話をした。
「待たないわね」
「バスコもだしね」
ドッゴイヤーは彼の話をした。
「もう狙うものがあったらね」
「動きますな」
「待つタイプじゃないよ」
ドッゴイヤーはディボウスキに答えた。
「絶対にね」
「ではです」
「僕達は待って」
「そして出て来たところをです」
まさにその時をというのだ。
「総攻撃を仕掛けてです」
「倒すんだね」
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「それと今異空間を行き来出来るって言ったな」
獅子王はラクレスに問うた。
「そうだよな」
「その方法もわかっている」
ラクレスは獅子王にも答えた。
「既にな」
「じゃあこっちから攻め込めないのかよ」
「だが行き来は難しいと言ったな」
「そう簡単にはか」
「方法はわかっているが」
「その実現方法が難しいか」
「そうだ」
その通りという返事だった。
「これがな」
「そういうことか」
「そうだ、だからな」
それ故にというのだ。
「残念だがだ」
「そうは攻め込めないか」
「その方法は伝えるが」
しかしというのだ。
「おいそれとは出来ない」
「そこは安心してくれ給え」
ショウが明るく言ってきた、ポーズも付けている。
「僕ちん達が総力を挙げればだよ」
「異空間を行き来することもか」
「おそらく君が考えているより遥かに楽にだよ」
「行けるか」
「おそらくだがね」
「それなら頼む」
ラクレスはショウの言葉を受けて切実な声で応えた。
「流石に本拠地まで攻め込まれるとな」
「彼等も参るね」
「例えそこに逃げ込まれてもだ」
「そこで息の根を止められるね」
「ダグデド達も今回死ぬとな」
「もう復活出来ないね」
「前回で確実に死んでいた」
ラクレスはその時のことを思い出しつつ話した。
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