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危ない場所
第一章

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                危ない場所
 京都の中学生鈴木新奈と栗田香那実は同じクラスでいつも一緒にいる、部活も同じソフトボール部である。
 新奈は一五〇位の背で丸めの顔で垂れ目で黒髪をショートにしている。香那実は一五五位の背でやや茶色がかった髪の毛を長く伸ばしポニーテールにしていて細長い感じの顔で狐目で唇は引き締まっている。新奈の胸は大きく香那実の脚はすらりとしている。制服は昔ながらのセーラー服でスカーフは青である。
 ある日部活が終わって一緒に帰る時にだ、香那実は新奈に話した。
「ねえ、学校の近くに洋館あるでしょ」
「昔イギリス人が住んでいたていう?」
 新奈はこう返した。
「明治の頃に建てられて」
「そう、それでずっと廃墟になってるね」
「あそこね」
「何かあそこ幽霊が出るらしいのよ」
 香那実は新奈に話した。
「夜になったらね」
「夜に?」
「真夜中の十二時にね」 
 その時間になると、というのだ。
「洋館の二階の窓にね」
「幽霊が出るの」
「外国の人らしいわ」
 その幽霊はというのだ。
「それが出るらしいの」
「そうなの」
「それが本当かどうかね」
 香那実はさらに言った。
「観に行かない?お守りとか持ってね」
「若し幽霊いたら魔除けに」
「そう、十字架とかお経も持って」
「宗教色々ね」
「神様仏様に守ってもらいながらね」
 そのうえでというのだ。
「行かない?」
「幽霊だとそうしたもので守られるのね」
「ええ、それで行きましょう」
「そうね、本当に幽霊がいたら凄いし」
 新奈も興味を出して頷いた。
「それならね」
「ええ、それじゃあね」
「洋館に行くのね」
「夜の十二時にね」
「それじゃあね」 
 香那実にこう答えてだった。
 新奈は洋館、廃墟になっているそちらに行くことにした。そうしてだった。
 二人でお守りや十字架、お経等を用意してそれが整うとだった。
 その洋館の様に行った、二人共お守り等だけでなく冬なので防寒もしっかりして出た。それで揃ってだった。
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