暁 〜小説投稿サイト〜
一人だけのレボリューション
第三章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後
「アルバイトで」
「水泳して読書もして」
「メイクもして」
「それでなのね」
「変わったのね」
「自分でもそう思うわ、毎日続けていたら」 
 メイクや水泳、読書をというのだ。
「変わったわ、自己変革っていうか」
「それが出来てるのね」
「革命が」
「そうなのね」
「ええ、ただね」 
 友人達と大学の食堂でカレーを食べつつ話した、見れば他の友人達も食べているのはカレーである。
「革命って一気に変わるわね」
「ええ、政権ひっくり返してね」
「一から十まで変えるわね」
「それが革命ね」
「そうした感じよね」
「けれど私はね」
 自分はというのだ。
「一気にじゃなくてね」
「少しずつよね」
「聞いてたらね」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「そこはね」
「違うわね」
「考えてみたら」
「ちょっとね」
「別ね」
「フェビアン主義ね」
 この言葉を出したのだった。
「私は」
「ああ、あしながおじさんね」
「あの作品で出て来たわね」
「世の中を少しずつよくしていく」
「そうした考えよね」
「そっちね」
 こう言うのだった。
「私は」
「そうなのね」
「敢えて言うなら」
「そっちなのね」
「だって少しずつね」
 その様にというのだ。
「自分を変えていこうって考えて」
「実際にそうしてるから」
「それでなのね」
「あんたの場合革命っていうより」
「フェビアン主義ね」
「そうかもね、とはいってもあしながおじさんみたいに」
 今度はジョークを交えて話した。
「素敵なお金持ちの年上の男性とはね」
「会ってないわね」
「そうした人とは」
「美形でしかも援助してくれる」
「あれは最高のハッピーエンドだけれどね」
「そうした人はいないわ、彼氏自体いないし」
 そうだというのだ。
「そこはないわ、けれど自分を変えていきたいと思って」
「変わっていってるわね」
「私達から見てもね」
「あんた自身感じ取っているわね」
「実感してるわ、ただ今こうも思ったわ」
 友人達にカレーを食べつつ話した。
「フェビアン主義を知って自覚するなら」
「ああ、それも革命かもね」
「それを実践したなら」
「それならね」
「あしながおじさんだって主人公変わったし」
 彼女もというのだ。
「孤児院から大学に入って」
「ええ、別人みたいにね」
「大学時代の生活でね」
「色々学んでね」
「彼女はフェビアン主義だったけれど」 
 そのことを目指して実感していたがというのだ。
「そのことを目指して実感するなら」
「それは革命ね」
「その人の中で」
「そうなのね」
「そうかも知れないわね」
 笑顔で言ってそうしてだった。
 天音はカレーをさらに食
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ