第一章
[2]次話
一人だけのレボリューション
いきなりだ、大学生の佐藤天音一五二位の背でやや太った童顔で黒髪をショートにしている彼女はこんなことを言った。
「革命起こしたいわ」
「革命?」
「それ起こしたいの」
「そうなの」
「そう考えてるの」
大学の友人達にキャンバス内の喫茶店の中で話した。
「今はね」
「革命ね」
「革命って言っても色々だけれど」
「共産主義革命じゃないわよね」
「まさかと思うけれど」
「いや、共産主義嫌いだし」
天音はそれはと否定した。
「暴力も嫌いだし」
「革命には付きものよんね、暴力って7」
「もう何かあるとね」
「すぐに暴力に訴えるわね」
「それで権力奪取するわね」
「暴力反対だから」
またこう言うのだった。
「そういうのじゃないから」
「そうそう、暴力は駄目よ」
「それは厳禁よ」
「法律も否定してるしね」
「問題外よ」
「革命起こすなら」
それならというのだ。
「ちゃんと政党で政策訴えて」
「皆の支持を得てね」
「投票してもらってね」
「議席増やして与党になる」
「それで自分達の政策を実行していくことね」
「そうするものでね」
それでというのだ。
「フランス革命とかロシア革命みたいなのはね」
「起こさないのね」
「それは考えてないのね」
「そうなのね」
「ええ、というか政治の革命じゃなくて」
そうでなくというのだ。
「私自身をね」
「変えたいの」
「そうなの」
「そう考えてるの」
「今のままじゃ駄目だって」
その様にというのだ。
「思いはじめてるから」
「それでなのね」
「自分を変えたい」
「自分を革命したい」
「そうしたいっていうのね」
「それでまずは運動でね」
それでというのだ。
「水泳はじめるのよ」
「あんたこれまで運動しなかったけどね」
「高校まで部活してなくて」
「帰宅部だったのね」
「それで水泳はじめて」
そうしてというのだ。
「アルバイトもね」
「はじめるの」
「働きもするの」
「そうするの」
「それで学問っていうか」
さらにというのだった。
「色々な本もね」
「読むの」
「そうしてくの」
「これからは」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
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