第12話 見えない侵略者
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……かぁ」
「これは、只事じゃありませんね」
科学特捜隊内に設けられた会議室内でムラマツキャップとリンディが話していた。
今朝の朝刊のニュースである。
其処には例の人間喪失事件がデカデカと載っていた。
「これで既に5件目か……」
ムラマツはパイプを口から話してそう呟いた。
そう、この事件は今に始まった訳ではない。
既に数日前から何人も犠牲者が現れているのだ。
しかし、犯人の逮捕には未だ至っていないのである。
と言うのも被害者がそれぞれバラバラなのだ。
サラリーマン、スポーツ選手、警察官、それに一般市民とてんでバラバラなのだ。
その為犯人の目的や特定が難しく捜査は難航を極めていた。
「何か解決の糸口が見つかれば良いのですが」
「難しい事ですねぇ。此処まで鮮やかな手口では、専門家では宇宙人の仕業とも言われていますし」
「そう考えるのが妥当でしょうね」
そう言いながらリンディな用意されたお茶に砂糖とミルクを入れて軽く啜った。
その光景をムラマツは不思議そうに見ていた。
「ん? 何か私の顔についてますか?」
「いや、なんでもない」
他人の趣味にとやかく言うのは場違いな事だ。
ムラマツはパイプを咥えるとホワイトボードに目を通した。
「そう言えば、なのはちゃん達は今どちらに?」
「彼女達なら今ハヤタと一緒に今回捜査に協力してくれると言う組織の元に行きましたよ」
「それは何処なんですか?」
「地球防衛軍極東基地。またの名をウルトラ警備隊ですよ」
***
「うわぁ……」
なのはは今見ている光景に声を上げていた。
此処は地下深くに建設された地球防衛の要とも言われているウルトラ警備隊の本部である。
企業秘密の為何処にあるかは伏せさせて貰う。
ともかく、其処に今なのはとユーノは勿論、甲児、ハヤタ、本郷達は招かれていた。
「ようこそ、私がウルトラ警備隊隊長のキリヤマだ」
厳格そうな顔つきのキリヤマ隊長が招かれた部屋でなのは達を待っていた。
「科学特捜隊のハヤタです」
ハヤタがそう言ってキリヤマ隊長と握手を交わした。
「今回は君達にも協力して欲しいが為にこうして来て貰ったんだ」
「それって、例の人間喪失事件の事ですか?」
「そうだ」
ユーノの問いにキリヤマは頷いた。
既に皆人間喪失事件は知っているのだ。
今朝の朝刊、ニュース、その他でも既にその事件は取り上げられている。
警察も必死に捜査をしているのだが結果は見ての通りだ。
「今回の事件は余りにも奇抜かつ奇妙な事件なんだ」
「どんな風に人が消えるんですか?」
「詳しくは分からん。だが、人が消える瞬間、激しいスパークが起こりその直後で人が一瞬の
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