第六章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「そうだね」
「お兄ちゃんも思うでしょ」
「巨人の監督に名将は不要だよ」
確信を以て言い切った。
「無能な監督こそがね」
「必要でしょ」
「巨人は負けないと駄目だからね」
邪悪に満ちたこのチームはというと。
「だったらね」
「それならよね」
「もうね」
それこそというのだ。
「絶対にだよ」
「堀内が監督の方がいいわね」
「今じゃ通用しない奴が監督になったら」
巨人のというのだ。
「もうね」
「それに越したことはないでしょ」
「確かに」
「堀内がどうしようもない奴なら
「ずっと巨人の監督でないとね」
「そうよ、本当にずっとね」
まさにというのだ。
「やって欲しかったわ」
「嫌な奴だけれど」
「巨人のことしか言わなくてね」
「けれどその巨人の監督だったら」
「実際あの時負けまくってたし」
そして散々嘲笑されていた、プライドの高い輩にはさぞかし堪えたことであろう。それで同情する人も少なかったかも知れないが。
「今もね」
「やって欲しいな」
「何十年でもね」
「それだけ巨人が負けるしな」
「嫌な奴でもね」
そうであってもというのだ。
「結構使えるものでしょ」
「嫌なところに行ってもらってか」
「そこを駄目にしてくれたら」
「最高だな」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「本当にね」
「堀内はずっとか」
「未練あるみたいだしね」
巨人の監督にというのだ。
「だからね」
「またやって欲しいな」
「それからずっとね」
まさにというのだ。
「やって欲しいわ」
「それを言うとな」
兄は妹の言葉に強く頷いて答えた。
「僕も同意するぞ」
「そうでしょ」
「弱い巨人はな」
それはというのだ。
「何と言ってもな」
「最高よね」
「そうだからな」
それでというのだ。
「本当にな」
「そうなって欲しいでしょ」
「全くだ、だったらな」
「ええ、願いましょう」
「今からでもだな」
「堀内監督復帰をね」
巨人においてというのだ。
「それも終身でお亡くなりになっても」
「そのままだな」
「あいつの思考をAIにして」
そうしてというのだ。
「そのままね」
「監督だな」
「そのAIをロボットにでも搭載させて」
「監督やって欲しいな」
「あの采配でね」
堀内采配は『迷』采配として評判だった。
「性格と行動でね」
「やって欲しいな」
「そうよ、巨人が負ける為に」
「堀内は必要だな」
「ああした人がいてくれてこそ」
千佳は本気で言い切った。
「巨人は弱くなってね」
「駄目になるな」
「だからね」
「あのままでな」
「変わらない奴だけれど」
それでもというのだ。
「そのままでい
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ