第16話:ポケモントレーナーVS悪徳勇者
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」
「違うよ馬鹿脳筋。僕はもうお前達から白星を貰ってんだよ。特にそこの斧を持ってる奴」
グートミューティヒに指を指されたンレボウが困惑する。
「な!?なんて濡れ衣!私はちゃんと攻撃してるじゃないか!」
ンレボウの頭の悪さに呆れながら説明を続けるグートミューティヒ。
「ちゃんと攻撃してる?アホかお前は?」
「ダニィ!?」
「つまり、そこの斧を持ってる奴がムウマを攻撃してくれたと言うハンデをお前達から貰ったの僕は」
マドノ達は馬鹿を観る目でグートミューティヒを見た。
一方のグートミューティヒは、マドノ達が何故停まったのか解らなかった。
「何これ?どう言う事?」
マドノは呆れながら自分の頭を人差し指でトントンと叩いた。
「お前は馬鹿か?」
「僕が?」
「そうだよ。攻撃をしないといつまで経っても勝てないだろ。そんな事も理解出来ないのかよ?」
その途端、グートミューティヒは改めて勝利を確信した。
「勝った勝った勝った!ありがとうございます!」
拍手しながら勝利宣言をするグートミューティヒを見て、改めて呆れるマドノ達。
それに反し、アムはグートミューティヒが何かを企んでいると予感し警戒した。
(これは何かある……今度は何を始める気だ?)
一方、今度はマシカルの方を指差すグートミューティヒ。
「なら……何で僕のパートナー達はあそこの魔法使いしか攻撃していない?」
その途端、マシカルがバツが悪そうに汗だくとなる。
が、相変わらずグートミューティヒの言ってる意味が解らないマドノ達は呆れ果てた。
「何言ってんだお前―――」
「つまり、お前は彼女の黒魔法の本当の価値を知らないって事だよね?」
「ダニィ!?」
そして、勝ち誇りながら勝因を高々に語り始めるグートミューティヒ。
「つまり、この戦いで僕が最優先すべき事は、あそこの魔法使いから詠唱時間を奪う事。そうする事で、お前達からゴーストタイプであるムウマにダメージを与える方法を奪う。それが出来るか否かで、この戦いの勝敗は決まるんだよ」
そして、グートミューティヒは再びンレボウの方を指差した。
「それなのにそこの斧を持ってる奴が、指示役を余儀なくされる勇者マドノや防御に不向きな格闘家と一緒にムウマを攻撃してくれて助かったよ。お陰で、1番厄介な魔法使いを孤立無援に出来てあっさり詠唱時間を奪えたよ。そこの斧を持ってる奴に感謝する事は有っても恨む理由はもう無いよ」
だが、グートミューティヒが語る勝因を全く理解出来ないマドノは、改めてグートミューティヒを馬鹿を観る目で見た。
「……お前……本当に馬鹿か?ンレボウはお前を攻撃してるんだぞ」
一方のグートミューティヒも呆れていた。
「つまり、百聞は一見に如かずって訳ね。なら、そこの斧を持ってる奴が本来の役目を果たしたらどうなるかを
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