第16話:ポケモントレーナーVS悪徳勇者
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
グートミューティヒとアムは無慈悲で自分勝手な経験値稼ぎを繰り返す事への怒りから、マドノ一行は無秩序にボスモンスターを倒してダンジョンからザコモンスターを追い出す行為への怒りから、両者は激突する事になった。
グートミューティヒは早速、所有ポケモンを全てモンスターボールから出した。
「本性を出したな魔王軍のスパイ」
マドノの見当違いな言い分に首を傾げるグートミューティヒ。
「は?」
「はじゃねぇよ。お前がボスモンスターを倒すフリしてダンジョンからモンスターを追い出したのは、俺達の経験値稼ぎを邪魔して魔王を勝たせる為なんだろ?」
呆れて溜息を吐くグートミューティヒだが、その隙にマドノ、フノク、ンレボウがグートミューティヒ達に向かって突っ込んだ。
「いきなり突撃戦法かよ!?」
そこで、マドノ達3人をムウマに任せ、ムウマとメタモン以外のポケモンをマシカルに向かわせた。
(マドノ率いる勇者一行の中に防御担当がいたから、メタモンにそいつの足止めを頼むつもりだったが……)
マドノ達3人は経験値稼ぎを目的とした雑魚狩りに没頭し過ぎた代償を早速支払う羽目になった。
ムウマがマドノ達3人に攻撃され続けたが、ムウマは全くの無傷なのだ。
「なんだ!?あの黒いのは!?当たらない!」
経験値稼ぎを目的とした雑魚狩りの影響で、マドノ達の攻撃パターンが単純化していたのだ。
何故なら、経験値を稼いでレベルを上げ過ぎた故に大抵のザコモンスターは通常攻撃だけで倒せてしまうからだ。
だから、相手の属性に合わせて攻撃を変える必要性が薄れてしまったのだ。
生憎、ムウマはゴーストタイプのポケモン。かくとう・ノーマルタイプのわざは、効果無しとなる。しかも、ムウマはふゆうという特性を持っている。故にじめんタイプのわざまで効果無しなのである。
だから、ムウマに対して無知で何の工夫も無い攻撃は無力なのである。
(馬鹿だなぁこいつら?ノーマルとかくとう以外の攻撃をすれば良いだけの話なのに)
故に、マドノ一行との戦いで最も危険な存在をどう封殺するかがこの戦いの分水嶺。
それがマシカルである。
ウォーロックである彼女はノーマル・かくとう以外の攻撃である黒魔法が使え、相手の属性に合わせた戦いが出来るのである。
だからこそ、ムウマとメタモン以外のポケモンをマシカルに差し向けたのだ。
「ぐ!?」
ピカチュウ達に呪文詠唱を妨害されたマシカルは、手にした杖でピカチュウ達を殴打しようとしたが、強力な黒魔法に頼り過ぎた事もあってかその動きはほぼ素人である。
メタモンにある事を命じながらピカチュウ達に苦戦するマシカルの方を視るグートミューティヒ。
(良し!いいぞピカチュウ!このままあの魔法使いの黒魔法を阻止すれば、こっちにも勝ち目は有る!)
一方、アムは隙あらばマドノを殺そうと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ