第七百六十一話 大国とはその八
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「思わずな」
「あれだけの発明をしたわね」
「色々問題のある人だった」
経営者としては働いている者を眠ることすら許さず働かせる様な有様だったという、そしてあるライバル関係にあった人物の怪死に関わっているという。
「しかしな」
「多くの発明をしたのは事実よね」
「ありとあらゆる失敗と試行錯誤はあった」
そうしたものはというのだ。
「しかしな」
「それでもね」
「そんなことは言わなかった」
柳田算数の様にというのだ。
「一切な、例えば頭に小さな竹トンボを付けてだ」
「あの猫型ロボットの」
「あの道具を見るとな」
エジソンはというのだ。
「まず出来るかどうか考えてな」
「やってみるわね」
「そして必死に努力してな」
「出来なくてもこきおろさないわね」
「そうする人だからな」
「あそこまでの発明が出来たわね」
「ダ=ヴィンチさんもな」
ルネサンス期最大の天才と言われた彼もというのだ。
「やはりな」
「ああして今の知識で駄目だ無理だって言わなかったわね」
「芸術だけじゃなかった」
レオナルド=ダ=ヴィンチが万能の天才と言われた理由はそこにある、多くのものごとに関心を向けて積極的に考えて動いていたのだ。
「あの人もな」
「色々考えて」
「そしてだ」
「実験もして」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「色々書き残していた」
「そうだったわね」
「そうしたことが出来るのもな」
それもというのだ。
「無理だ、出来ないとな」
「今がの知識で語らなかったからよね」
「未来を見てな」
そうしてというのだ。
「そこに向かおうとしていた」
「そうであってこそ人類は進歩するからな」
「そうよね、ゲームだってね」
ジャッキーはテンボと共に頷きつつテンボに言った。
「今のゲームで最高か」
「違うな」
「同じゲーム機種でもね」
「進歩するからな」
「ソフトでね」
「最初はです」
セーラはゲームの話にも乗った、セーラの実家のシヴァ家はゲーム会社も経営していてソフトを開発、製造、販売していて利益をあげているのだ。
「一画面の八色の簡単な」
「二十世紀後半のゲームか?」
「日本とかであった」
テンボもジャッキーもセーラの話を聞いて言った。
「一九八〇年代だな」
「あの頃のよね」
「今も出てるよな」
「それであたし達も遊べるわね」
「シンプルでもな」
「面白いのよね」
二人で遊んだ感想も話した。
「これがな」
「妙にね」
「その一画面のゲームからです」
そこからというのだ。
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