青空の下での奇襲
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光と音と共にある。
その巨大さは何度見ても感嘆を覚えてしまうけど
「大きいだけで勝てるなら、誰も苦労しないよね」
日の沈まぬ国として、日が昇る国に負ける気はないし、例え沈んだとしても灯を残していかないといけないのだ。
その為にも
「──皆! 開戦だよ! 準備運動はできた!?」
「Tes!」
開戦である。
「まったく……本当にいきなりの戦場だね!」
奥多摩後部の武蔵アリアダスト教導院の橋上に立っているネシンバラは思わず、声を出して今の状況を愚痴った。
……でもまぁ、まだ熱田君が、ちょっと早めに相手の奇襲を見抜いてくれたお蔭で、体勢を整えられられたのは幸運だったけど。
本当にハイスペックな剣神である。
今後とも利用しやすいなと笑みを浮かべながら、指示を続ける。
「皆! さっきあっちからこの襲撃の大義名分が届いたよ!」
『何ですか!?御広敷君のロリコン罪ですか!? それならば、絶対この程度の襲撃じゃ贖罪にならないと思うんですけど!』
『やっぱり、熱田君のおっぱい揉み過ぎによる処刑ですか!? 小生、何時かは天罰が落ちると思ってたいましたよ』
『ウルキアガのキチガイ姉好きに、人間代表として狩りにきやがったのか!? あのクソ竜、こっちに迷惑を掛けやがって………!』
『やはり、ナルゼの同人に対しての諸処の文句が来たか。何時かはこういう日が来ると拙僧も思っていたのだ……』
『浅間の射殺が遂に三征西班牙にばれたの? 巫女の癖に暴れまわっていたのが、ここで現れてしまったのね───巻き込まれ損だわ』
沈黙が一瞬流れる。
そして
『貴様ら………!』
全員元気がいいなぁ、とちょっと表示枠から視線を逸らしてしまうが、そのままでいても意味がないので、嫌々、視線を向き直す。
「ほら、君達。そんな愉快に面白げな馬鹿騒ぎをしてないで………え? 後でシメル? 何で僕が被害にあわなきゃいけないんだよ!?」
何て理不尽な連中だ。
この外道共はやはり、地獄に落ちるべきだと思う。
というか、閻魔が実際したら、間違いなく武蔵メンバーの大半は地獄に落ちるだろう。
もしかしたら、実は地獄の哀れな亡者が、何故かこっちの世界に迷い込んできたのが彼らなのかもしれない。馬鹿な考えなのに否定できない事に汗が流れた。
今度、祓ってもらおうかと考える。
「本題に入るよ。今回、三征西班牙の大義名分───もうリアクションはないね?」
いいから本題はいれよ! というツッコミに思わずキレそうになるのを抑えながら、先を続ける。
「内容は"三征西班牙の領域において、英国への援助物資を輸送する船舶の拿捕を行う"だって」
『典型的な言い訳だね。いっそ
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