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星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その十五

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「必ずな」
「そうされますか」
「私はこの国の国家元首だ」
 ティムールのというのだ。
「ならばだ」
「それならですか」
「政治を滞らせる訳にはいかない」
「政治は常に円滑にですね」
「そして順調にだ」
 その様にというのだ。
「進める様にすべきでだ」
「閣下もですか」
「その様にしなければならないからだ」
「明日もですか」
「休まずな」
 そうしてというのだ。
「行っていく、いいな」
「それでは」
「むしろ今日はだ」 
 シャイターンは文官に話した。
「起き上がったばかりでな」
「まだですか」
「仕事はまだいい」
「今日の分だけだったので」
「明日からは五日分を一気にな」
「されるので」
「そうだ、では今日は休む」
 その様にするというのだ。
「それでいいな」
「閣下がそこまで言われるなら」
「ではな」
 こう文官に言ってだった。
 シャイターンはこの日は夕食を摂ってから休んだ、その夕食は粥であり中に様々な野菜を入れミルクや鶏肉も入れた非常に柔らかいものだった。
 それを食べてだ、彼は寝たが。
 アッディーンはこの日のティムール軍の動きを聞いてその目でも確認して周りに真剣な声で述べた。
「シャイターン主席が戻って来た」
「ティムール軍にですか」
「そうですか」
「そうなったのですか」
「ここで」
「暫く戦場にいなかったが」
 それでもというのだ。
「ここでだ」
「復帰ですか」
「ではですか」
「我々としては」
「これからは」
「この五日の様には戦えない」
 決してという言葉だった。
「もうな」
「左様ですか」
「では潜水艦を使うことは」
「そのことは」
「少なくともシャイターン主席が見える範囲では無理だ」
 それは出来ないというのだ。
「やはりな」
「やはりシャイターン主席には通じませんか」
「潜水艦は」
「あの兵器は破られますか」
「そうなってしまいますか」
「彼がいるとだ」
 それこそというのだ。
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