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夢幻水滸伝
第三百五十八話 迅速な集結その四

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「将兵達は無理したらあかん」
「疲れたらですね」
「後方に下がってな」
 そうしてというのだ。
「休む、そして代わりにや」
「新手を繰り出す」
「そうするで」
「そうしますね」
「そや」
 スタインベックに対して話した。
「わい等はな」
「そのうえでじっくりと戦いますね」
「こうした戦は腰を据えて行うもんであってな」 
 そうであってというのだ。
「焦るとな」
「ええことはないですね」
「一切な」 
 まさにというのだ。
「ないわ」
「そうですね」
「そやからな」
「腰を据えて戦いますね」
「そうするで」
「そうですか」
「そしてな」
 それでというのだった。
「腰を据えても長期戦はや」
「避けますね」
「あれをやるとな」
 どうしてもとだ、トウェインは言った。
「国力を消耗してな」
「ええことはないですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「それは避ける」
「そうしますね」
「そや、あと将兵の飯はな」
「たらふくですね」
「保存食も用意してるが」 
 それと共にというのだ。
「やっぱり新鮮なもんをな」
「用意してですね」
「食ってもらうわ」
 将兵達にというのだ。
「出来るだけな」
「それですね、こうしてですよ」
 ホイットマンは自分が手に持っている林檎、赤いそれを齧って言った。甘酸っぱく食感はさくさくとしている。
「新鮮な果物があれば」
「それだけでちゃうな」
「美味くて栄養もあって」
「そや、新鮮な果物にや」
「野菜もですね」
「用意してな」
 そうしてというのだ。
「食ってもらう、そしてな」
「英気を養ってもらいますね」
「そうしてもらうわ、餓えたりな」
 そうなったりとだ、トウェインは話した。
「身体壊したりな」
「そうなっては満足に戦えへんですね」
「果物食うとビタミン補給出来てな」
 ホイットマンにそれでと話した。
「壊血病にならへんさかいな」
「壊血病は厄介ですね」
「ああ、なると最悪死ぬからな」
「そうですね」
「あの病気には気を付けることや」
「それで果物も用意しますね」
「出来るだけ新鮮なもんをな」
 真剣な顔で話した。
「そうしてもらうで、そしてな」
「壊血病を防ぎますね」
「あとわい等はパンが主食やから関係ないが」
 それでもとだ、トウェインは難しい顔で言った。
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