第二十七話 実家に着いてその十四
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「お酒飲んだし」
「では僕は近くのホテルに入ります」
幸雄はこう言った。
「そうします」
「そうされるんですか」
「はい、佐京君は夜空さんの許嫁で」
四空に彼のことから話した。
「身内と言っていいですね」
「正式に結婚していなくても」
「白華さんは佐京君の妹さんですから」
「やっぱり身内と同じですね」
「はい、ですが」
自分はというのだ。
「違うので」
「身内でないからですか」
「難波辺りに電車で出て」
そうしてというのだ。
「そこでカプセルホテルにでも入ります」
「そうされますか」
「そうしますので」
だからだというのだ。
「今日はです」
「一泊することですか」
「皆さんは」
「それで明日ですか」
「幸い今日も明日も休日ですので」
それでというのだ。
「明日予定もないので」
「丁度いいですね」
「ですから」
「今日は一泊ですね」
「そうして」
そのうえでというのだ。
「ゆっくりされて下さい」
「そうですか」
「そうしてくれ、その準備もしてたんだ」
秀樹も言ってきた。
「皆が泊まるな」
「そうだったの」
「お布団用意したしな」
それにとだ、夜空に話した。
「二人の部屋もそのままだしな」
「ベッドあるの」
「それ位はあるからな」
「私達はベッドね」
「二人の部屋でな」
実家のというのだ。
「そこに入ってくれ、それで佐京君と白華さんはな」
「お布団ですか」
「リビングに用意してある、佐京君はそちらで休んでくれ」
「わかりました」
「それで白華さんは真昼か夜空の部屋でいいか」
「はい」
白華はすぐに答えた。
「私は何処でもです」
「いいのかい」
「お部屋は」
「じゃあどちらかの部屋でな」
「寝させてもらいます」
「そういうことでな、じゃあ飲んで食べ終わったらデザートだ」
「ゼリー買って来たから」
母が言ってきた。
「それを食べましょう」
「ゼリーなのえ」
「ええ、果物のね」
夜空に微笑んで答えた。
「人数分買ってるから」
「じゃあお寿司とか食べ終わったら」
「最後はね」
ゼリーだとだ、こう言ってだった。
寿司も他のものも全部食べ終わってからそのゼリーが出された、そしてそれを食べてからはじまるのだった。
第二十七話 完
2024・5・23
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