第二十四話 戦隊側も知りその十五
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「何度も出来るっていっても」
「その都度かなりの力を使っているわ」
「間違いなくな」
ソノゴとソノロクも言った。
「そうだな」
「その都度ね」
「しかも他の連中も復活させたか」
「もうかなりの力を使っているわね」
ソノイとソノニも言った。
「もうね」
「残っている力は僅かだ」
「無限の力を持つ奴はいない」
ソノザは看破する様にして言い切った。
「確かに根拠はあるな」
「勘だが考えてみればだ」
犬塚も考える顔で述べた。
「根拠はあるな」
「そうなのか」
「考えてみればな」
犬塚は桃井にも言った。
「そうだ」
「そうなのか」
「勘で言ってから根拠がわかったのかしら」
「その様ですね」
セバスチャンはランの言葉に横から頷いて応えた。
「どうやら」
「珍しい事例ね」
「左様ですね」
「その珍しい事例がなのよ」
鬼頭はランとセバスチャンにも話した。
「こいつはね」
「常なのね」
「そうなのよ」
「俺はわかることだけを言う」
桃井はここでも胸を張って言った。
「わからないことはだ」
「わからないと言いますね」
「はっきりとな」
セバスチャンに堂々と答えた。
「そうする」
「そうなのですね」
「嘘は言わないからな」
「そして嘘を吐きますと」
「死ぬ」
このことも正直に言った。
「俺はな」
「一体どういった体質なのでしょうか」
「精神的なものじゃないかしら」
こう考えたのはランだった。
「ストレスになってね」
「過度のですか」
「それでよ」
「嘘を吐かれるとですね」
「死ぬんじゃないかしら」
「そうなのですね」
「これもかなり変わった事例よ」
ランは今度は考える顔で述べた。
「本当に」
「そうですね、私もはじめてこの目にしました」
「嘘を吐くと死ぬ人なんてね」
「まことに」
「嘘はよくないが」
バドもこう言った。
「しかしだ」
「それでもよね」
「それで死ぬことはまずない」
こう鬼頭に述べた。
「俺もそんな者ははじめて見た」
「あちらの世界の人達でもなのね」
「そんな者はいなかった」
「会わなかったのね」
「そうだった」
「しかし嘘を吐かないことはいいことですぞ」
ディボウスキは笑顔で話した。
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