第二十四話 戦隊側も知りその十四
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「そんな連中はな、そしてだ」
「そして?」
「あいつ等はだ」
まさにというのだった。
「今度倒せば終わりだ」
「そう言う根拠は何だ」
もう一人の五色田が彼に問うた。
「一体」
「ない」
桃井はその五色田に一言で答えた。
「そう思うだけだ」
「そうなのか」
「ああ、しかしだ」
「それでもだな」
「絶対にだ」
桃井はさらに言った。
「あの連中は今度倒すとだ」
「二度と蘇らないか」
「蘇ってもだ」
例えそうなろうともというのだ。
「雑魚になる」
「何でもないか」
「そうした連中になる、だからだ」
「今回倒せばか」
「それでいい、そいつ等の脅威は消え去る」
「そうなるのだな」
「絶対にな」
桃井は根拠のないまま言い切っていった。
「だから安心しろ」
「それで安心出来るか」
「その通りだ」
桃井にガストとカニスカが速攻で突っ込みを入れた。
「何だその論理は」
「滅茶苦茶にも程があるだろ」
「何の根拠もなく言うな」
「どんなスカポン狸な論理だ」
「いや、これがそうなるのよ」
鬼頭が批判する二人に話した。
「こいつが言うことは」
「これだけ滅茶苦茶でもかよ」
「その通りになるのか」
「これがね、的は得ていて」
二人に桃井を見つつ話す、その目は真剣なもので嘘を吐いている様子が誰が見ても全く存在しなかった。
「それでよ」
「その通りになるのか」
「信じられないな」
「信じられなくてもね」
鬼頭はいぶかしむ二人にさらに話した。
「本当のことだから」
「洞察力も凄いですが」
雉野も話した。
「勘もなんですよ」
「一体どんな勘なのだ」
ブランエリもその話にいぶかしんだ。
「一体」
「もう全てを見抜く様な」
「そこまでのか」
「凄いものでして」
それでというのだ。
「実際にです」
「そうなるのだな」
「はい」
桃井の言う通りにというのだ。
「そうです」
「考えてみるとだ」
実際に猿原は顎に手を当てて話した。
「一度完全に死んでそこから復活したのだな」
「はい、今度こそはです」
ゲロウジームが答えた。
「死んだ筈でした」
「なら復活するにもかなりの力を使っているな」
「復活出来ないのに復活した」
「おそらくまだ復活する力が残っていたのだ」
「一度位は」
「そうね、復活するなんて並大抵じゃないから」
ソノシは猿原の話を聞いて言った。
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