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八条学園騒動記
第七百六十一話 大国とはその五

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「何も生み出さず進歩もしない」
「そうしたか」
「全く無駄なことね」
「むしろ奇想天外な発明を考え」 
 そうしてというのだ。
「どう実現出来るかをです」
「考えるとか」
「価値があるのね」
「未来を否定するより」
「子供の夢を壊したとか得意になるより」
「そんなもので得意になる人生なぞ」 
 それこそというのだ。
「無駄そして害毒です」
「ああ、害毒というとな」
「本当に酷い人生ね」
「生きていて無駄だった」
「これ以上はないまでに下らない人生ね」
「そんな人生を送るとなると」
 そうなればというのだった。
「前世で何をしたか」
「そこまで思えるな」
「本当にね」
「私はそう思います、今は出来ずとも」
 そうであってもというのだ。
「考え努力し閃きがあれば」
「エジソンさんね」
 まさにとだ、エイミーは即座に応えた。
「本当にね」
「あの方はそうでしたね」
「発明するにもね」
「出来ない、無理でなく」
「今の科学でね」
「その今の、当時の科学をです」
「発展させたわね」
 こうセーラに返した。
「そうだったわね」
「はい、それを見ますと」
 まさにというのだ。
「エジソンさんこそがです」
「素晴らしいわね」
「無理だ駄目だと言って得意にならず」
 そこで満足せずというのだ。
「むしろその真逆に」
「どうしたら出来るかと考えて」
「必死に努力しまして」
「九十九パーセントの努力ね」  
 エイミーはエジソンのこの言葉を出した。
「それがあって」
「そこにです」
「一パーセントの閃きね」
「その二つを以てです」 
 そのうえでというのだ。
「多くの発明を残しました」
「そうだったわね」
「エジソンさんこそがです」
「価値があるわね」
「人類の発展に多くの貢献をしてくれました」
 そうだったというのだ。
「あの方は。ですが」
「柳田算数はね」
「これ以上はないまでに下らないものしか書けず」 
 そうしてというのだ。
「駄目だ無理だとです」
「今の科学の知識を絶対としてな」
 ダンも言った。
「未来の科学を否定している」
「創作のそれを」
「それで得意になっているだけだな」
「先程下らないものを書く天才とありましたが」
「天才じゃないか」
「エジソンさんの言葉を借りれば」
 そうすると、というのだ。
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