第一章
[2]次話
パルにしたロングヘアに強い光を放つ黒い切れ長の目に細く長い眉にきりっとした赤い唇にすっきりとした顎、一七二の長身に見事なスタイルである。
歩き方はいつも肩を切っていてファッションも制服はスカートをかなり短くさせてアクセサリーが多い、普段着も如何にもといったものだ。
だが授業も部活の空手部にも熱心でだ。
「喧嘩？売られないとしないよ」
「そ、そうなんですか」
「自分からはですか」
「売られないんですか」
「空手で勝負するよ」
自分が励んでいるそれでというのだ。
「自分からはしないよ、本当にね」
「そうなんですね」
「それが本当のヤンキーってやつですね」
「姉御なんですね」
「自分から売る奴は小さいんだよ」
こう言って実際に自分から喧嘩を売らなかった、カツアゲや万引きやいじめも絶対にしなかった。それでだ。
真面目なヤンキーと言われたが彼氏の同級生でやはりヤンキーの桐木景朋茶髪をショートにし面長の顔に細く小さな目と唇を持つ一七五位の痩せた身体の彼に言われた、彼も空手部でその縁で付き合う様になった。
「お前真面目だよな」
「悪いかよ」
「いや、悪くないよ」
桐木は命に自宅で一緒にゲームをしつつ話した。
「そりゃ喧嘩なんてな」
「自分からだろ」
「しないに限るしな、俺達空手やってるしな」
「だったらわかるよな
「ああ」
桐木はまさにと答えた。
「俺もな」
「そうだろ、だったらな」
瞳はさらに言った。
「尚更な」
「喧嘩売るものじゃないな」
「それでヤンキーでもな」
そうであってもというのだ。
「犯罪はな」
「駄目だよ」
「そうだよ、人に迷惑かけるなんてな」
そうしたことはというのだ。
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