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おぢばにおかえり
第八十二話 三人でのひのきしんその九

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「この人おかしいのかってね」
「思われますか」
「新一君も悪いことばかりしてる人いたら嫌ってるでしょ」
 他ならぬ新一君自身に聞きました。
「だから長池先輩も嫌ってるでしょ」
「自分がされたことじゃないですけれどね」
「そういうことよ」
「人は行いを見られるんですね」
「そうよ、悪口言ったり悪いことしたりだと」
 それならです。
「人はそれを見て判断するから」
「その人が悪い人だって」
「まして新一君は極端だから」
 嫌いな人に対してはです。
「嫌うと嫌われるけれど」
「その人からだけじゃなくて」
「周りからもよ」
「嫌われるんですね」
「そうよ」
 まさにです。
「だからよ」
「僕も気をつけないといけないですね」
「くれぐれもね」
「そういうことですか」
「というか新一君のにくい、うらみはらだちは」
「かなり強くて」
「見ていてもはっきりわかるから」 
 それ位だからです。
「気をつけてね、悪いこと思ってると出す息もね」
「息もですか」
「ある教会長さんのお話だけれど」
 奥華の方です。
「物凄い毒になってるらしいのよ」
「毒ですか」
「そうみたいよ、笑ってたり明るいといいもので」 
 何かそうした実験があったみたいです。
「それでね」
「悪いこと思ってるとですか」
「りっぷくしていたりするとね」
 そうした時の息はです。
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