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夢幻水滸伝
第三百五十七話 東部の動きその十

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「もうな」
「そのことはですね」
「わからん、けどやがてはな」
「巨人のこともですね」
「何とかせんとな」
「あきませんね」
「巨人軍にしてもな」
 犯罪組織である彼等のこともというのだ。
「やがてな」
「そうですね」
「ああ、今はアメリカの覇権を賭けて戦うが」 
 それでもというのだ。
「やがてはな」
「巨人も巨人軍もですね」
「何とかせんとな」
「あきませんね」
「そや」
 まさにというのだ。
「先のことやけどな」
「そうしますね」
「そや、あとトウェイン達のことやが」 
 メルヴィルは彼等のことも話した。
「情報収集はこれまでよりもな」
「力を入れますね」
「そうせんとな」
「後れを取りますね」
「トウェイン達にな」
 その彼等にというのだ。
「そうなるさかいや」
「そやからですね」
「これまで以上にな」
「西部への情報収集に力を入れて」
「そしてや」   
 そのうえでというのだ。
「戦にも役立てるで」
「そうしますね」
「そしてな」
 さらに言うのだった。
「勝つで、ただ戦は長期戦はな」
「せえへん様にしますね」
「それはやっぱりな」
「避けないとあきませんね」
「長期戦になるとな」
 メルヴィルは苦い顔になって話した。
「やっぱり損害がな」
「出ますね」
「それに国力も使うさかいな」
「そうですね」
 ルイーザも言った。
「長期戦になりますと」
「かなり消耗するな」
「それは衰退の元になります」
「そや、戦をするならな」
「ほんま短かいに限りますね」
「それが長期戦になるとな」
「損害も出て国力も消耗して」 
 そうなりというのだ。
「ほんまな」
「衰退しますね」
「そやからな」
「短期を目指しますね」
「そうするで、長期戦の覚悟はしてもな」
「短期決戦を目指しますね」
「そこで力を出し切ってもな」
 その短期決戦でというのだ。
「そうしてもな」
「短期ならですね」
「ずるずると引き摺らへんでな」
「そこで終わって」
「国力の回復もや」 
 それもというのだ。
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