第二十七話 実家に着いてその五
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「あまりね」
「食べる人いないんだ」
「そうなの」
こう言うのだった。
「これがね」
「そうなんだね、うちも食べてたよ」
「はい、お父さんもお母さんもです」
白華も話した。
「お魚の頭やあらで」
「お料理作ってくれたの」
「特に鱧で」
「ああ、鱧ね」
「鱧はです」
この魚はとだ、白華は話した。
「うちでお吸いものにして」
「食べて」
「それで頭やあらもです」
鱧のそれもというのだ。
「食べまして」
「それでなのね」
「ですから」
それでというのだ。
「あらはです」
「抵抗なく食べられるのね」
「それも美味しく」
そうだというのだ。
「本当に」
「それじゃあ今も」
「はい、嬉しいです」
佐京と共に笑顔で話した。
「大好きなので」
「それはいいわね」
「そうだな、お魚の頭やあらが好きなんてな」
朝華だけでなく秀樹も頷いた。
「いいことだよ」
「捨てると勿体ないしね」
「しかも食べると美味しいからな」
「はい、だからです」
「私達も食べます」
佐京と白華は二人の両親にこうも答えた。
「肝とかもあれば食べます」
「残さず」
「そう、食べられる部分はね」
朝華は二人にまさにと話した。
「全部食べないとね」
「そうですね」
「しかも美味しいですし」
「そうよ、ちなみに鯛だから」
魚の種類はというのだ。
「美味しいわよ」
「鯛のあらって美味しいですよね」
白華は満面の笑顔だった、その笑顔で言うのだった。
「本当に」
「頭もだよ」
佐京はこちらもと話した。
「いいよ」
「はい、ではお味噌汁も」
「楽しもう」
「そうしましょう」
「じゃあ食べてね」
笑顔でだ、夜空は二人に話した。
「お寿司にお刺身に天婦羅に」
「そのお味噌汁もね」
「いただきます」
「そうしてね」
笑顔で言ってだった。
七人それぞれの席に着いてそのうえでいただきますをして乾杯も行ってから飲んで食べはじめた、その中でだった。
白華は鳥貝の握りを最初に食べた、そして笑顔で言った。
「鳥貝いいですよね」
「そうそう、美味しいわよね」
真昼は穴子を食べてから応えた。
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