第二十七話 実家に着いてその二
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「いるからね」
「だからですか」
「今待ってるわよ」
「お家の中で」
「きっとね、それでね」
夜空はさらに話した。
「まずはお寿司よ」
「お寿司ですか」
「お母さんにラインで連絡したら」
実家に帰ると、というのだ。
「お寿司用意してくれるってね」
「言っておられたんですか」
「だからね」
それでというのだ。
「まずはね」
「お寿司ですね」
「それを頂いてね」
「わかりました」
「お酒もあるわよ」
真昼はそちらの話をした。
「白華ちゃんの好きな甘いお酒もね」
「あるんですね」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「そちらもね」
「楽しめますね」
「甘い白ワインよ」
「ワインですね」
「飲めるわよね」
「はい、甘かったら」
それならとだ、白華は答えた。
「ワインもいけます」
「その甘いワインもあるから」
「そちらもですね」
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「それじゃあ今からね」
「お邪魔させてもらいます」
白華は笑顔で応えてだった、姉妹は彼女と佐京それに幸雄も家の中に案内した、そして玄関のチャイムを鳴らすと。
すぐに母が来てだ、笑顔で言ってきた。
「いらっしゃい、それでお帰り」
「宜しくお願いします」
幸雄hが一同を代表して挨拶をした、彼と佐京それに白華は深々と頭を下げて挨拶をしたがそれからだった。
「これから」
「はい、お元気そうですね」
「あの」
畏まっている母に言った。
「そんな畏まることは」
「ないですか」
「お気遣いなさらずに」
「ですが真田家の方ですから」
「主筋だと言われますか」
「はい」
こう幸雄に言うのだった。
「ですから」
「いえ、そこまでは」
「いいですか」
「もう維新が起こり」
明治維新がというのだ。
「市民平等で士族もです」
「ないからですか」
「私は誰の主でもありません」
こう姉妹の母に言った。
「ですから」
「畏まることはですか」
「ありません」
「そうですか」
「普通に接して下さい」
「そうですか、ですが敬語は」
母はこれはと返した。
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