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ドリトル先生と奇麗な薔薇達
第三幕その九

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「実にいいよ、紅茶も美味しかったしね」
「というか薔薇やけに健康じゃない?」
 こう言ったのはホワイティでした。
「日本だと」
「お花全体がそうじゃないかな」 
 老馬はホワイティの言葉を受けて言いました。
「どうも」
「土がいいからかな」
 トートーはそこに理由を求めました。
「それでかな」
「あとお水だね」
 ジップは土だけでなくこちらもと言いました。
「何と言っても日本のお水は質がいいからね」
「あと気候もあるわよ」
 ガブガブはこちらのお話をしました。
「日本の気候って四季があるからね」
「寒暖があってね」
「それがまたいいのかもね」
 チープサイドの家族もお話します。
「お花には」
「勿論薔薇にもね」
「物凄く植物豊かな国だけれど」 
 チーチーはお花だけのお話をしませんでした。
「四季や日本の自然が大きいんだ」
「だから薔薇もいいのかな」
 ダブダブは首を傾げさせつつ言いました。
「食べても美味しいし」
「やっぱりそうしたものがいいとお花もよくなるね」
「土にお水に気候もだと」
 オシツオサレツはここでも二つの頭で言いました。
「お花もよくなって」
「食べても美味しいのかな」
「思えばイギリスって土もお水もよくないから」 
 それでと言うポリネシアでした。
「薔薇にも影響するね」
「そうだね、兎に角日本は土もお水もよくて」 
 先生は皆の言葉に頷いて言いました、その手には今もローズティーがあってとても美味しく楽しんでいます。
「気候もいいからね」
「それが僕達を快適にさせてくれているけれど」
「植物にもそうで」
「ひいてはお花にも」
「それで薔薇にもだね」
「そう、薔薇もね」
 このお花もというのです。
「質がいいね」
「食べても美味しいしね」
「紅茶にしても」
「勿論お菓子にもで」
「観ても健康そうだね」
「そうだね、いや日本はお花も奇麗になるなんて」
 先生は笑ってお話しました。
「素敵な国だよ、平安神宮に行ったら」
「京都のね」
「あちらのお庭も奇麗だね」
「本当に」
「薔薇はないけれどね」
 それでもというのです。
「それでもね」
「色々なお花があって」
「どのお花も奇麗なんだよね」
「さっき僕達が話した日本のお庭でね」
「川も人工だけれど奇麗で」
「それで色々なお花があるね」
「そしてどのお花もね」 
 彼等のことを思い出しながらお話しました。
「実に奇麗だね」
「色々なお花があって」
「それでね」
「凄く奇麗だよね」
「うっとりする位」
「しかもそこに和歌まであるから」
 日本のこの歌がというのです。
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