第二十四話 戦隊側も知りその十二
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「しかしだ」
「それでもか」
「全てはダグデドを倒しだ」
そうしてというのだ。
「この世界を救う為だった」
「だからか」
「無罪とした」
「そうなのだな」
「そしてこの星でもだ」
「戦っていいのだな」
「それに今は少しでも多くの力が必要だ」
「その通りだ」
オラディンもラスティに言って来た、その言葉は温かく優しいものでまさに王者のそれを見せたものだった。
「貴殿の話を聞いたが」
「貴方が見られてもか」
「民の為に行いだ」
「戦っていたか」
「恥を忍んでな、真の王者だ」
そうだというのだ。
「私にもで出来るかどうか」
「わからないか」
「その時はな」
「だから言ってくれるのか」
「そうだ、貴殿は見事な人物であり」
そうでありというのだ。
「そして王者でありだ」
「英雄か」
「そう言わせてもらう」
是非にという口調だった。
「だからな」
「戦っていいか」
「力を貸して欲しい」
オラディンは心からだ、ラスティに言った。
「貴殿もな」
「そう言ってくれるか、ではだ」
「そうしてくれるか」
「迷いは捨てた」
これがラスティの返事だった。
「そうする」
「それではな」
「宜しく頼む」
「こちらこそな」
「さて、これからだ」
岩崎はラスティ達の話が終わってから話した。
「ダグデド達のことを聞きたい」
「敵を知ればというから」
「だからだ」
ランにその通りだと答えた。
「話してくれるか」
「いいわ、そして私達もね」
「バスコとプラジアのことをだな」
「お話してくれるかしら」
「喜んでだ」
これが岩崎の返事だった。
「宜しく頼む」
「それではな」
「お互い碌でもない連中だな」
「ええ、最低最悪というべきね」
ランは岩崎に眉を顰めさせて答えた。
「とんでもない連中よ」
「こちらもだ」
「あんな酷い人はそうはいませんわ」
バスコを直接見たファミーマも言った。
「本当に」
「お互いそうなのね」
「はい、その様ですね」
「プラジアもだ」
ハイドは忌々し気に言った。
「最悪の奴だ」
「その者もなのね」
「そうだった」
まさにというのだ。
「最悪だった」
「その性格が」
「戦闘力も問題だが」
それ以上にというのだ。
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