第二十四話 戦隊側も知りその十
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「常にです」
「人間を侮っているのね」
「自分達以外を」
「いや、一回負けているから」
龍井はそれでとういの横からディボウスキに話した。
「だからね」
「その慢心を戒めていますか」
「そうかも知れないよ」
「それはない、あいつ等の慢心は最早骨の髄までだ」
ラクレスが龍井に答えた。
「その慢心はだ」
「なおらないんだ」
「そうだ」
絶対に、そうした返答だった。
「だからな」
「まだ慢心しているんだね」
「そしてだ」
「そこに付け入ることが出来るんだね」
「そのことは変わらない、そして我々の今のやり取りもだ」
それもというのだ。
「やはりな」
「聞いていないんだね」
「そうだ」
「おそらくですが」
セバスチャンが言ってきた。
「今彼等はこの星のことそれに我々やそれぞれの敵対組織の把握にかかっているでしょう」
「バスコとプラジアから聞いてだね」
ドッゴイヤーが言ってきた。
「そうしてだね」
「そして色々見てもです」
「して地球のことを把握しているんだ」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「今はです」
「僕達の会話も聞いていないんだ」
「そうかと」
「そうなんだね」
「有り難いことに」
「侮るなら侮ってくれていいな」
アグリはここまで聞いてこんなことを言った。
「それで油断するならな」
「そうだよね」
ゴッドイヤーはアグリのその言葉に頷いた。
「本当に」
「ああ、そうだろ」
「うん、彼等が油断するなら」
「それならな」
「そこに付け入る隙があるからね」
「馬鹿にしている」
「勝手にね」
「あいつ等に馬鹿にされてもだ」
ブランエリは微笑んで言った、その微笑みには余裕すらあり決して劣っていると感じている者のそれではなかった。
「特に困るかい？」
「全くだよ」
アウリはブランエリにも言葉を返した。
「困るかよ」
「そうだな」
「むしろな」
「そこに奴等の隙が出来る」
「だからな」
その為にというのだ。
「このままな」
「慢心して我々を馬鹿にしていてもらおう」
「是非な」
「相手の油断、慢心を狙うことも戦術です」
百地は冷静に述べた。
「いいことです」
「かえってな」
「まして彼等が手強いことは事実です」
それでとだ、百地はさらに言った。
「ですから」
「是非共だよ」
「このまま我々をです」
「馬鹿にしてもらおう」
「是非な」
「そうして倒すだけだ」
こう言ったのはゴールドツイカーだった。
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