第43話
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けでも期待以上でしょう。依頼していなかったら何の備えもなく映画祭を向かえていたでしょうし。」
ジュディスの皮肉に対してヴァンが苦笑している中、ニナは困った表情でジュディスに指摘した。
「…………わかってるわよ、そんなことは。あたしが言いたいのは一刻も早くなんとかしなきゃいけないってこと。スカウトされたばかりの現地の子にまで脅迫状を送るなんてふざけてる…………!」
「ハン…………?ま、その通りだがよ。」
「絶対に許せませんっ。」
ジュディスの憤りにアーロンとフェリはそれぞれ同意し
「それに今このサルバッドには”中央”でも有名な刑事達まで来ているようだし………彼らの耳に今回の件が入れば、下手したらサルバッドの映画祭まで中止になりかねない可能性も考えられるわ。」
「”中央”っていうと…………”帝都クロスベル”の事だよな?」
「それに”有名な刑事達”って仰っていましたが…………一体どのような方達なんでしょうか、その方達は。」
「話に出たその例の刑事達だが、恐らく”A"の調査の為に”中央”と”本国”が結成した”例の合同捜査隊”のメンバーとして活動している刑事達だろう。」
ジュディスの話を聞いてそれぞれ疑問を抱いているアーロンとフェリにヴァンは自身の推測を答えた。
「そいつは…………」
「”例の合同捜査隊”のメンバーでもある刑事の方達がこのサルバッドで活動しているということは…………」
ヴァンの推測を聞き、それぞれの疑問を抱いている人物たちが何者であり、その人物達がサルバッドで活動している事よってアルマータが関わっている事を察したアーロンとフェリはそれぞれ真剣な表情を浮かべた。
「……………………でも結局のところ…………”犯人”は何がしたいんでしょう?」
その時真剣な表情で目を伏せて考え込んでいたアニエスはある疑問を口にした。
「え…………?」
「ああ――――――どうにも目的が見えてこねぇ。映画祭を中止させいたいだけなら、それこそテロ予告を出して”事件”にするのが早いはずだ。なのに出演者の女優や踊り子にチマチマと脅迫状を出すなんざ、余りにも回りくどすぎる。」
アニエスの疑問を聞いたジュディスが呆けた声を出した後ヴァンは自身が気になった事を答えた。
「あ………」
「…………確かに…………」
ヴァンの意見を聞いたニナは呆けた声を出し、ジュディスは納得した様子で頷いた。
「成程…………目的と手段が一致していないような印象ですね。かといって妨害行為であることには変わりませんが。」
「ああ、そのあたりの食い違いが”鍵”になるかもしれねぇな。」
「―――――フフ、何やら面白い話をしているみたいだね?」
ヴァン達が話し合ってい
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